BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『リーダーシップの本質』堀 紘一

この本で解ける疑問は?

  • 本当に組織にリーダーは必要?なぜ必要?
  • どういう人がリーダーになればいい?
  • リーダーになるために、どういう心がけや準備が必要?

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『リーダーシップの本質』って?

この本は、2度出会いました。

1度目は、大学2年生で、国際協力サークルの副代表を務めたとき。
前任やその前の副代表から受け継いだ本でしたが、「正直さっぱり、何がなんやら、つまんない」と、序章を読んで諦めました。
思い返せば「読め」と言われただけで、何の目的意識も持ち合わせずに読んだのが、失敗だったのでしょう。

2度目は、大学3年生で、ゼミに入ったとき。
そのゼミの教授がくどいほど口にしていた「兵士になるな。リーダーになれ」という言葉を聞き、「そもそも、リーダーってなんぞや?」「というか、兵士だけじゃダメなの?」という疑問から、再び本書を手に取りました。
再び開いた本書の中に見た世界は、1回目のそれと大きく違っていました。
「解きたい疑問」があるだけで、これだけ本が面白く映るのか!と感動したことを覚えています。

前置きが長くなりましたが、そんな「感動」した本の存在を思い出しましたので、紹介させていただきます。

-Why-なぜ書かれたのか?

本書の序章は、次の文章で締めくくられます。

おそらく、強い思いを持てない人、人並み外れた努力のできない人など、自分から脱落していく人たちにはあまり資質はなく、自然な淘汰の中で残っていく人たちにあるのが資質というものなのではないかとさえ、私には思える。

だとすれば、リーダーシップは天与の才能だから学び取ることはできないのだと考えることにはほとんど意味がなくなる。リーダーを目指すことは非常に大変なことだが、原則は他のほとんどの仕事、能力と変わらない。

リーダーシップは才能に恵まれようと一見恵まれていまいと、学んで摑み取るものである。

人間性という、とらえどころのない概念も同じである。人間は意識して努力することにより、十分人間性を高められる。そう私は信じている。(16ページ)

つまり、「リーダーシップは学び取れる」という前提のもと、「リーダーシップが必要な理由と正体、その身につけ方を伝えること」が本書の目的と読み取れます。

-What-なにをすべきか?

リーダーシップとは?

まず、本書でいう「リーダーシップ」の定義を確認しましょう。
本書には次の2つの記述がありました。

リーダーシップとは、理念の実現を目指し、企業組織を高める方法である。(33ページ)

リーダーシップとは、部下をうまく使う術ではなく、自然な状態にあっていかに人がなびいてくるかということを含むリーダーの在り方である。(47ページ)

  • 企業組織を高め、理念の実現を目指す

  • 自然に人がなびいてくるよう、振る舞う

…この2点が、リーダーシップである、というわけです。

なぜリーダーシップが必要か?

続いて、この問いと向き合います。

第1章を読み解くに、次の2点が、リーダーシップが必要な理由です。

  • 直接戦う人に責任を押しつけず、迷いを振り切ってあげる必要があるから

  • 組織の命運を左右する意思決定を下す役割が必要だから

確かに、リーダーにしかできない役割ですし、これらの役割が無いと、組織は機能しません。
リーダーは間違いなく必要です。

-How-どのようにすべきか?

では、リーダーは、具体的にどのような仕事を全うすべきなのでしょうか?

本書では、次のように記述されています。

リーダーは、①目的設定、②現在地の認識、③環境変化の読み、④戦略の策定、⑤実行という五つの仕事をしなければならない。(167ページ)

なるほど。
では、この5つの仕事を全うするためには、何が必要なのでしょうか?
これがですね、本書のあちこちに散りばめられており、一見すると「体系化されていない点」が本書の難しい点です。

ただ裏を返すと、『リーダーシップの本質』というテーマである以上、簡単に体系化できるものではないわけです。
著者が実践して血肉としてきた暗黙知を文章化するだけでも、大変な作業です。

先述したように「リーダーシップは学び取れる」とありますので、本書を読み解き、自分で学び、自分の言葉で整理しろ、ということでしょう。

そこで、「本ブログのブランドと意地」にかけて、無理やり「ペライチ」にしてみました。
図1をご覧ください。

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図1

図1の緑のSo how?の部分が、リーダーとして果たすべき5つの仕事をさらに細分化したものです。

言葉にすると簡単ですが、言うは易く行うは難し。

例えば「環境変化の読み」のところで、「右脳と左脳で、パターンを決める因数を読みとる」と書いてありますね。

右脳と左脳を駆使、といえば、『右脳思考』での学びが必要です。

また、パターン認識、といえば、『戦略「脳」を鍛える』での学びが必要ですね。

リーダーの仕事は、ビジネスにおける総合格闘技といえます。

 

学び

本ビジネス書を通して、次の学びを得ました。

リーダーは「役職」ではなく「役割」

コンサルであれ、事業会社であれ、「役職」というものが存在します。
コンサルなら、コンサルタント、シニアコンサルタント、マネジャー…
事業会社なら、主任、係長、課長補佐、課長…

では、「リーダーは、上記のどれに合致するのか?」
そんな的外れな疑問を、ずっと抱いていました。

リーダーの意味も、リーダーが必要な理由も、わかっていなかったからでしょう。
そもそも、リーダーは「役職」とは別の概念です。

「理念の実現に向けて、考え、行動し、人がなびいてくるような振る舞いを心がける」
これは、社長だろうと、部長だろうと、新卒だろうと、誰にでもできます。

そして、先述の通り、リーダーは間違いなく、必要。
だからこそ、「役職」を言い訳にするのではなく、いついかなるときも「リーダーという役割」に挑戦したいな、と思った次第です。

本書を読み直して、大学のゼミの教授の「兵士になるな。リーダーになれ」が改めて理解できました。

明日から取れるアクション1つ

  • 次のプロジェクトやチーム作業で、「リーダーが果たすべき5つの仕事」のうち、1つだけでも実践できることを、書き出してみる

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