キャリア マインドセット 書評

【要約・書評】『適職の結論』宇都宮 隆二(Utsuさん)

この本で解ける疑問は?

  • 自分にぴったりの職業はどう選べばよいのか?
  • 職業はスキル重視で選べばいい?それともやりたいこと重視で選べばいい?


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『適職の結論』って?

予約してから待つこと1ヶ月…ようやく今日この本が届きました。

これまでキャリア系の本は何冊も読んできましたが、今回の『適職の結論』の著者はとにかく20代~30代前半といった若手層からの支持が厚い。

なので純粋に、「どうして著者の宇都宮さんは、若手から支持されているのか?」に迫ってみたく、本を手に取ってみました。

 

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

  • 適職の最適解はすでに1人ひとりが自分自身の中で持っている。正しい自己理解によって「自分が気づいていない本当の強み」を知ることで、結果的に自分にぴったりの適職と出会うことができる。
  • まずは自分の強みを「六角形のレーダーチャート」で把握するところからスタートする。自分の成功体験から、強みらしき能力を6つピックアップする。その際は、次の2つの条件に当てはまるように強みを表現する。
    第一に、実感をもって「自分の言葉」にできる能力であること。いっそのこと「オリジナルの言葉を作る」勢いで考えてみるのがオススメ。
    第二に、ビッグワードでなく定義が明確であること。例えば「営業力」と表現してしまうと、「話す力」「聞く力」「決定力」「突破力」「プレゼン力」のどれを指しているのかが不明確である。言葉を細分化し切ることが大事。
  • 次に、自分が人生を通して向かい続けたい「人生の目的」を明確にする。自分の「したい」と「できる」の両方から「人生の目的」を考え抜くことが大事。
  • また、会社を移るタイミングを見極めることも忘れてはならない。
    中小企業であれば、実力のピーク時が辞め時である。「ある程度1人前になれたかも」「今の会社、なんだか狭く感じるな」と思えるときがチャンスである。
    大企業であれば、「入社2~3年目」と「30歳手前」が節目である。
  • 世の中の変化が目まぐるしく3年後も見通しにくい現代においては、5年10年先のキャリア設計を立ててもあまり意味がない。それよりも、「今の仕事と人生の目的」を線でつなぐ意識が重要である。「自分の人生を通して向かいたい方向感に一歩ずつ向かっているな」という実感が持てるかどうかを大事にしておくと、有意義なキャリアを積みやすい。

いかがでしたでしょうか。

この本は一言でいうと「キャリアに対する思い込みや不安に一気に決着をつけることができる本」だと思います。

ぐちゃぐちゃした頭の中に、シンプルな補助線を引いてくれる、そんな存在です。

特に、「自分らしく生きていきたい」という気持ちが強い若手層にとっては、大きな勇気をくれる一冊ではないでしょうか。

「自分はこのままでいいのだろうか?」と1mmでも不安に感じている方は、是非手に取ってみてください。本当にオススメです。

学び

キャリア本のオススメの順番

この本を読みながら、ふと「どんな順番でキャリア本を読んでいくと、スッと頭に入ってくるだろうか」と考えていました。

まず一番最初は、今日ご紹介した『適職の結論』を読むと、キャリアを考えるための論点を全体観を持って知ることができます。

 

次に「したい」と「できる」を具体化したいときは何を読めばいいのでしょうか?

「したい」を具体化したい人にオススメしたい本

「したい」は大きく、「何をやりたいか=Doing」と「どうありたいか=Being」に分けることができます。

「何をやりたいか=Doing」をクリアにしたければ、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』が圧倒的にわかりやすいのでオススメです。

【1枚でわからない!?】『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木 仁平 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

 

一方で「どうありたいか=Being」を知りたければ、『これからの生き方。』がオススメです。心にグサりと刺さるはずです。

【1枚でわからない!?】『これからの生き方。』北野 唯我 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

 

「できる」を具体化したい人にオススメしたい本

「できる」を具体化したいときは、「世の中的に何ができる人が求められているのか?」をマーケット視点で捉えておく必要があります。

その意味で、資本市場の構造を押さえたうえで、稼げるビジネスパーソンになるための思考法を手に入れたいのであれば、『転職の思考法』がオススメです。

一度でも今の会社に疑問を持ったあなたへ!『転職の思考法』北野 唯我 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

 

一方で、もう少し具体的に「年収1000万を超えるための転職市場の生き抜き方」を知りたい方は『キャリアロジック』を読んでみるといいかもしれません。

淡々と「年収1000万超えに必要なロジック」が記されています。

【1枚でわかる】『キャリアロジック』末永 雄大 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

 

…と、色々な本をオススメしてしまいましたが、まず第一歩としては、今日ご紹介した『適職の結論』を読んでみると、キャリアについての悩みが解消されて、スッキリ爽やかな気持ちになるかと思います。


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  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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