BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『プロジェクトリーダーの教科書』中鉢 慎

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この本で解ける疑問は?

  • プロジェクトリーダーに任命されたけど、何から手を付ければいいの?
  • プロジェクトが上手くいかないのはどうして?
  • プロジェクトを失敗させないために必要なエッセンスは?


https://www.amazon.co.jp/dp/4761273569

 

『プロジェクトリーダーの教科書』って?

「ついに見つけた。プロジェクトマネジメント入門書の決定版」

本書を読み終わって最初に抱いた感想がこれでした。

 

前職がコンサルだったこともあって、職業柄たくさんのプロジェクトマネジメント本を読んできました。

「来週を乗り切るために、来週は終電前に帰るために、何とか1行でも使える学びはないか?」

読んでは試し、読んでは試し…

…と、新卒1年目なんかは、こんな風に本からヒントを探し出そうと必死になっていたのを思い出します。

しかし、どうしてもしっくりくる本と出会えませんでした。

 

ところが、最近本屋をブラブラしていて、偶然この本を見つけたんですね。

発売日が2018年7月と、新しい本でした。

そして読んで直後、「あと3年早く出会いたかった・・・」と思ってしまった。

それくらい、素晴らしい本でした。

 

まずは本書を要約した「ペライチ」を見ていきます。

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

本書の内容を要約すると、次のことが書かれていました。

  • プロジェクトとは「独自の製品、サービス、所産を創造するために実施される有期性の業務」である。複数部門に跨るような痛みを伴う「組織変革/業務改革/風土改革/システム改革」系のプロジェクトでは、依然として成功率は30%と厳しい結果が出ている。そんな中プロジェクトを成功に導くためには、3つのフェーズと12のステップが存在する。
  • 第一のフェーズは「定義」である。
    最終目標を「自分の言葉」で「SMART」に語る。
    対象範囲は、「何をやらないか」までを明確に決める。
    利害関係者間のコンフリクトは、早めに検知できる仕組みを作っておく。
    阻害要因は、起きる前の「リスク管理」を徹底する。
  • 第二のフェーズは「デザイン」である。
    資源見積に「誠意」「遠慮」は必要ない。「不測の事態」も見込んだ見積を作る。
    体制構築は、メンバーの強みに目を向けて、肩書にこだわることなく、一人ひとりの役割と責任を定義する。
    作業設計は、メンバーのスキルレベルを考慮しながら、インプット・プロセス・アウトプットを定義する。
    規範設計は、「納得できて」「シンプル」なルールづくりを心掛ける。
  • 第三のフェーズは「推進」である。
    変更管理は、変更欲求の重要度と緊急度と冷静に見極める選球眼が必要。
    組織運営は、権限を積極的に手放し、メンバーを「エンパワーメント」することが重要。
    問題解決は、既存の枠組みに囚われることなく、問題の根本原因と積極果敢に向き合う。
    意思決定は、「評価軸」と「評価プロセス」を明確に定めて、周りを巻き込む。

いかがでしたでしょうか。

本書の魅力は、「筆者の実体験をナマナマしく語っている点」と「明日からすぐ使えるフレームを提示してくれる点」です。

本当に「スッと入ってくる」本なんですよね。

流石は、外資系コンサル業界で13年間もサバイブしてきた猛者の本、といったところです。

プロジェクトマネジメントの原理原則が体系的にわかりやすく書かれているので、この本は家の本棚に保管しようかと思います。

 

学び

プロジェクトは「勝ち戦」に徹底的にこだわる

プロジェクトは、よく「計画8割、実行2割」と言われることがあります。

時間に直すと、計画に割いている時間を2割だとすると、実行に割いている時間は8割です。

それにもかかわらず、計画の方が圧倒的に大事です。

いくら実行に時間を割いていても、「序盤から負けが決まっている盤面」であれば、逆転は不可能です。

 

「勝ち戦の計画」は、プロジェクトマネジメントにおいて最重要スキルともいえるでしょう。

  • 勝てる目標値をオーナーと握る
  • 勝てるメンバーを集める
  • 多少環境が変化しても組替可能な、勝ち筋となる段取りを組む

…これら一つひとつの絶妙なデザインが求めれます。

 

今回読んだ書籍『プロジェクトリーダーの教科書』は、そんな「勝ち戦に持っていくためのエッセンス」が全て詰め込まれているように思えました。

また貴重な良書に出会えたことに、感謝です。

 


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