BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『批判力』えらいてんちょう

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この本で解ける疑問は?

  • 間違った情報に踊らされないようにするには?
  • 正しい「批判」のあり方とは?

 

『批判力』って?

わかるようでわからないキーワード「批判力」。

何となくネガティブな印象を抱いていたこのキーワード。

「そういえば本来の意味合いをよく知らずに使っていたな」と思い返しまして、本書を手に取ってみました。

読んでみると…

  • 批判が持つ重要な意義とは?
  • 批判を正しく受け入れるには、どんな工夫が必要か?

…このあたりの答えが手に入り、個人的には少し感動しております。

 

まずは本書の「ペライチ」を見ていきます。

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

本書の内容を「要約」すると、次のことが書かれていました。

  • 批判力とは「できない自分を認め、真っ当に生きていくために必要な力」であり「間違った情報に踊らされないための力」でもある。
  • 批判力が重要である理由は次の3点。
    1)良いところは残し、悪いところを直していくためのエンジンになるためである。
    2)批判に耐えることによって、より品質の高いアウトプットに仕上がるためである。
    3)ダブルスタンダード(自分が立てた規範に反する行為)に陥りにくくするためである。
  • では、どうやって批判を受け入れればよいか?具体的には、次の工夫をするとよい。
    1)的を射た批判は素直に受け止める
    2)批判を封じる空気感は絶対に作らない
    3)的を射ていない批判はスルーする
    4)精神状態が悪い時は、批判に耳を傾けない
  • 次に、どうやって批判をするか?決まりきった方法論があるわけではないが、次のような意識を持ってみるとよい。
    1)熱狂(1つのことに向かって民意が猪突猛進している状態)を疑う
    2)批判するときは自分のスタンスを明確にすることで、「自分にしかできない批判」をする
    3)メディアの発信に対して「どんな印象操作を狙っているのか」を疑うようにする
    4)物事を単純化して言い切る人は怪しいと疑う

いかがでしたでしょうか。

本書の面白いところは、以前話題になっていたニュースや、もっと本質的な話でいうと「法との向き合い方」について、筆者なりの「批判のお手本」を見れるところです。

お手本というのは、「批判の中身」というよりは「批判の仕方」が参考になる、という意味です。

「批判とは本来、こうあるべきである」という一貫したメッセージが随所から感じ取れる味わい深い一冊です。

最近は、感情を揺さぶってくるような熱狂的ニュースも多くなってきたので、尚更この『批判力』のような本が重要性が増してくるのではないでしょうか。

学び

「物事を単純化すること」について

本書『批判力』では「物事を単純化して言い切る人は怪しいと疑ったほうがよい」と記されていました。

それは「その通り」と思いつつ、同時に自分にとって重圧にもなるコメントでした。

本ブログもそうですが、私が発揮したいと考えている価値は「複雑な物事を、出来る限りシンプルに伝わる形にすること」です。

ですが、わかりやすければわかりやすいほど、一歩間違えば大きなミスリードを招いてしまう…

改めて「物事をわかりやすく伝えることは、大いなる責任を伴うことだ」と実感しました。

物事を単純なモデルや構造にまとめた後は、批判のプロセスを必ず通すことが大事ですね。

この「批判力」は、「どこまで自分に対して、厳しく批判的になれるか」を意味しているんだと気づかされました。

良書との出会いに感謝です。