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【要約・書評】センス0でも高品質な撮影ができる『Instagram完全攻略本』

以前、『平均4.2カ月で1万フォロワーを実現する プロ目線のインスタ運用法』をご紹介して以来、いくつかインスタ関連の本を読んでみました。

・・・が、どれもしっくりこず。

  • 映える写真の撮り方はわかったけど、手間がかかりすぎる…
  • インスタ機能とか使い方はわかったけど、ただのマニュアル感が否めない…

などと感じる本ばかりでした。

そんな中、ようやくしっくりくる本と出会えましたので、ご紹介します。『Instagram完全攻略本』です。

『Instagram完全攻略本』はどんな本?

本書は、アパレル販売員・商品企画などの仕事を経て、現在はSNSマーケティングを専門とされている木村麗氏の本です。

アパレルとITの知見が掛け合わさっているため、ただのツールの説明に終始しない実践的な内容に仕上がっています。

そんな本書で得られる知見を一言で表現すると

「センス0でも、最小限の労力で、高品質なコンテンツが作れる」

これにつきますね。


写真撮影が致命的に下手な私からすると、「そんな簡単なやり方で、それっぽい写真・動画が撮れるのか」と感動しました。

例えば、

  • カメラのグリッドを使い、被写体を「垂直水平」に撮る。そのためにも、被写体のみぞおちにレンズが来るように、片膝立ちで撮る
  • なるべく「情報量の少ない背景」を選ぶ
  • 「足元1、頭上2」の余白を残す

これだけで、写真の品質が見違えるほど変わります。「あ、この人の写真見やすいな」「ぼくの写真って、なんか見づらいな」と感じていた原因がようやくわかりました。

他にも、インスタの「ストーリーズ」「リール」「インスタライブ」をそれぞれ、どんな目的でどう使い分ければいいのかまで、非常にシンプルに解説されていました。機能の説明は最低限、機能の背景にある考え方を多めに説明している点が、個人的には気に入っています。

結局、インスタの本は何を読めばいいのか?

これまでインスタ関連の本をいくつか読んでみたなかで、

「結局、インスタの本は何を読めばよいのか?」

この問いの答えが、やっとわかってきました。

こちらをご覧ください。

インスタに限らず、ツールを運用する際の観点は2つあります。運用設計と実運用の観点です。

運用設計の観点では、「なぜこのツールを使うのか?」「どうやってPDCAの改善サイクルを回すのか?」を考える必要があります。

この観点を一番網羅しているのが『平均4.2カ月で1万フォロワーを実現する プロ目線のインスタ運用法』です。

この本は、まず「なぜ他でもなくインスタを使うべきなのか?」について、市場動向や消費者観点を踏まえてわかりやすく教えてくれます。

また「どうやってPDCAの改善サイクルを回すのか?」についても、インスタ運用で見るべき指標を提示してくれました。それが、以下のPECTサイクルでしたね。

  • フォロワー転換率を上げるために、プロフィールをどう改善すればいいか
  • ホーム率を上げるために、ストーリーズとインスタライブをどう活用するか
  • 保存率を上げるために、フィード投稿とリールをどう活用するか
  • プロフィールページにどうやって誘導させるか

このように、インスタの各機能を何のために使えばよいかを教えてくれます。


一方の実運用の観点では、「高品質なコンテンツを、最小限の労力でどうやって作るか?」が重要な論点です。

この論点にストレートに答えてくれるのが、今回紹介した『Instagram完全攻略本』です。

写真の撮り方はもちろん、面倒くさいなと感じるストーリーズやリールなどの動画コンテンツについても、非常に簡易的な手段を授けてくれます。


以上、現時点での「インスタおすすめ本」を厳選してみました。

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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