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【要約・書評】『ハイパフォーマーの睡眠技術』小林 孝徳

この本で解ける疑問は?

  • そもそも「良い睡眠」とは何なのか?
  • なぜ「良い睡眠」が必要なのか?
  • どうやって「良い睡眠」を確保すればよいのか?


https://www.amazon.co.jp/dp/4408338982

『ハイパフォーマーの睡眠技術』って?

ほとんどの人々が人生で最も時間を費やしているもの。

「睡眠」。

「睡眠は大事だ」という主張に反対する人はいないと思います。

ところが、「睡眠を大事にできている人」はどれだけいるでしょうか?

そもそも「睡眠を大事にする」とは、どういうことなのでしょうか?

 

多分に漏れず、私も睡眠を疎かにしてきた人間です。

  • 通勤の電車でうたた寝をしてしまう
  • 昼食直後のミーティングでウトウトしてしまう
  • 帰りの電車でまたうたた寝
  • 寝る直前までスマホをいじってしまう
  • 夜更かししていたら、いつの間にか次の日に

今挙げてみた行動が1つでも当てはまったあなたと、是非睡眠を見直したい。

そんな思いから読んだ本『ハイパフォーマーの睡眠技術』をご紹介します。

 

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

  • 良い睡眠とは、次の3つの条件を満たしたものである。
    • 朝起きたときに頭がすっきりしている。
    • 日中に来る眠気をコントロールできている。
    • リラックスしたいときに眠気が来る。
  • 良い睡眠を取るべき理由は次の3つ。
    • 睡眠不足は職場の業務効率を低下させ、日本社会全体で年約60万日分の労働時間を失う可能性がある。
      裏を返せば、睡眠を改善するだけで、大きな経済的インパクトが期待できる。
    • 睡眠は嫌な記憶を整理し健康的な心をつくってくれる。
    • ケアレスミスや怒りっぽさを解消してくれる。
  • 良い睡眠を確保する方法は次の3つ。
    • 第一に、「体温」をコントロールする。
      - 深部体温を急降下させる
       >寝る1時間前に入浴する
       >暖かい飲み物を飲む
       >寝る前にストレッチする
      - 夕食は寝る3時間前には済ませておく
      - 起きたら熱めのシャワーを浴びる
    • 第二に、「光」をコントロールする。
      - カーテンを開けて寝る
      - 電球は暖色系の白熱電灯にする
      - 夜はなるべくコンビニに行かない
    • 第三に、「睡眠圧」をコントロールする。
      - 仮眠で睡眠圧をリセットする
      - 帰りの電車や帰宅直後にうたた寝をしない

いかがでしたでしょうか。

今ご紹介した技術は、本書のほんの一部です。

他にも、仮眠の効果的な取り方や、睡眠も踏まえた働き方の理想像など、「良い睡眠」に欠かせないエッセンスが数多く散りばめられています。

睡眠のバイブルとして、是非一冊手元に置いておくことをオススメしたい。

そんな一冊でした。

学び

良い睡眠は「環境づくり」から?

ハイパフォーマーの睡眠技術』を読んだことで、「良い睡眠」を取るために欠かせない技術について深く理解することができました。

しかしながら、人間とは弱い生き物で、「わかっていても、実践できない問題」と向き合う必要があります。

この問題を解消してくれる処方箋となる本が、以前ご紹介した『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』です。

人間は「意志の力」では変わることはできない。

ですので、意志の力の有無に関係なく行動できる(せざるを得ない)ような「環境」を整える必要があります。

 

例えば、「寝る前にスマホをイジらない」ために、どんな環境を作る必要があるでしょうか?

それは、「物理的に手が届かない場所に、スマホを移動させること」です。

  • スマホを車の中に置いておく
  • 21:00を過ぎたら、スマホの電源を切っておく
  • 寝室ではない場所で、スマホを充電する

…など、色々な手段を使って、「スマホを触れない環境」を設計しておくのです。

 

以上のような「環境づくり」も進めておくと、睡眠の技術を存分に試すことができます。

次は「寝る3時間前に、夕食を食べざるを得ない環境づくり」に挑戦してみようかと思います。

 


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  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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