BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

脱終電のスキルがここに!『外資系コンサルの仕事を片づける技術』吉澤 準特

この本で解ける疑問は?

  • ビジネスの基礎スキルを身につけたいけど、何から手につければいいの?
  • そもそも基礎スキルってどんなものがあるの?
  • 膨大な仕事量に忙殺されないためには、どんな工夫やスキルが必要?

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『外資系コンサルの仕事を片づける技術』って?

-Why-なぜ書かれたのか?

「はじめに」のところで、筆者は次のように述べています。

本書は、読者の皆さまに対して、仕事の効率と質を、劇的に高めるための方法論をお伝えするものです。

本書を通して皆さまに学んでいただきたいのは、すべてのビジネスパーソンにとって必要な"聴く"、"伝える"、"段取る"、"動かす"という4つのスキルです。(1ページ)

(中略)

「膨大な仕事量に対し、いかに効率よく、質を落とさずやるか」。

それが私の長年の課題でした。(2ページ)

つまり「膨大な仕事量を、効率よく、高い質でこなすスキルを伝えること」が本書の目的といえます。

では、そのスキルとは一体どういったものなのでしょうか?

-What-なにをすべきか?

先述の「すべてのビジネスパーソンにとって必要な"聴く"、"伝える"、"段取る"、"動かす"という4つのスキル」がまさに身につけるべきスキルです。

ただ、このスキルを身につける前に「ビジネスパーソンとして成長するにあたって、この4つのスキルがどういう位置づけか?」を整理しておきましょう。

そこで、「本書が、この4つのスキルをどう捉えているか」を見るためにも、まずは目次を見てみましょう。

CHAPTER 0:「できる人」と「そうでない人」のたった1つの違い

CHAPTER 1:まず、「仕事の鉄則」を身につけよう!

CHAPTER 2:仕事は「4つ」に分けると、うまくいく!

CHAPTER 3:「聴く」スキルを高める

CHAPTER 4:「伝える」スキルを高める

CHAPTER 5:「段取る」スキルを高める

CHAPTER 6:「動かす」スキルを高める

CHAPTER 7:プロフェッショナルであり続けるために

CHAPTER 8:成長の先にあるキャリアを考える

章を眺めるに、まず4つのスキル云々の前に、「仕事の鉄則」を身につけることが必要みたいです。

次に、最後の方を見てみると、「プロフェッショナルであり続ける」というキーワードが出てきます。

そこで、本書でいう4つのスキルとは「仕事の鉄則」と「プロフェッショナルとしての姿勢」の間にあるものと理解できます。

概念図として、図1のように整理してみました。

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図1

このように、「体系的に、身につけるべきスキルを教えてくれる本」はありがたいですね。
なぜならば、こうした「ビジネススキルの全体像」がわかると、「今、自分は何が足りていて、何が足りていないか」がクリアになるからです。

では、この4つのスキルとはどういった内容なのでしょうか?
ここでは、私が「早く家に帰りそびれる原因」である「段取る」スキルに着目してみてみます。

-How-どのようにすべきか?

「段取る」ときのポイントとして、筆者は次のように述べています。

目の前の作業をやみくもに行うのではなく、いつまでに何を終わらせる必要があるかを意識し、優先順位をつけて取り組む順番をすばやく整理する(125ページ)

 そのためのコツとして、次の4つを紹介しています。

  1. すべての仕事は「個々の作業」に分解!
  2. 時間のかからない依頼はすぐ対応する
  3. 作業の取組順序を決める
  4. アナログとデジタルをうまく活用する(125ページ)

個人的には、1.すべての仕事は「個々の作業」に分解!がすべての起点だと思います。

なぜならば、仕事を「個々の作業」に分解できないと、

  • 時間がかかる依頼かどうかわからない
  • 取り組む順番もわからない
  • アナログとデジタル、どちらを活用すればよいかわからない

…からです。

ですので、私は「仕事を分解するにはどうすればよいか?」という視点で読み進めてみました。

 

さて、話は逸れますが、読書する際は、このように「問題意識や課題感」を持ちながら読んでみると、得るものも多くなると思います。

ただ闇雲に本を最初から最後まで読むのではなく、「自分の今持っているモヤモヤ感」に1点集中して読んでみると、「そのモヤモヤ感を解消するために必要な情報は何か?」という風にアンテナを尖らせることができます。

 

話を元に戻しますと、この本は4つのスキルについて、「明日から実践できるテクニック」のレベルまで具体化して紹介してくれます。

さらに良いのが、それらのテクニックを、次の3点にレベル分けして説明してくれます。

  • ★★★…すべての社会人向け
  • ★★…~5年目向け
  • ★…~10年目向け

ですので、私みたいに若手な方は、まず★★★のテクニックから読んでみると、スキルが会得しやすいでしょう。

 

学び

本書は、当初「議事録が書けなさ過ぎて、絶望しているとき」に出会った本です。

ですので、「議事録 コツ 本」で調べて、このビジネス書を手にしました。
(今では、「議事録」というキーワードを直接含む本が出版されていますが…)

そして本書を読み進める中で、次の学びを得ることができました。

  1. 「議事録が取れない問題」は「段取りが下手」なのが原因
  2. スキルは闇雲に学ぶのではなく、全体像を掴んで学ぶ

1. 「議事録が取れない問題」は「段取り下手」なのが原因

最初は「会議の進め方」や「聴く力」に原因があると思っていましたが、どうやら違いました。
原因は「段取り力」にありました。

まず「議事録を取る」という仕事を分解してみると

  • 会議のアジェンダを理解する
  • 会議の内容をシミュレーションする
  • 議事録のフォーマットを作る
  • 会議に参加して発言を理解する
  • 発言を整理する
  • 上司に確認をお願いする
  • 修正する
  • 再度、上司に確認をお願いする
  • 完成する

…のようになります。
どうやら、青字の部分に「時間がかかり過ぎること」がネックになっていました。

特に、新人のうちは「理解できない」のが当たり前なのに、いつまでも一人で調べたり考えたりして時間を使ってしまっていたことに気づきました。

しかし「発言を理解する」という作業は、あくまで、「議事録を取る」ために必要な作業のほんの一部に過ぎません。
「発言を理解する」のにいつまでも時間を割いていると、全く先に進めません。

なので、「わからない点は、上司に確認をお願いする際に確認する」「自分で調べる時間は5分に制限する」という改善策を取ってみました。

このように「段取り」のコツである「仕事を分解する意識」を持つことで、「上手くいかない原因」をきちんとつぶすことができました。

「段取り」の大切さが心底理解できた、ちょっとしたエピソードです。
この力を磨くために、日常生活でも「段取り」を意識してみようと思います。

2. スキルは闇雲に学ぶのではなく、全体像を掴んで学ぶ

もう1つの学びは、本書の構成の素晴らしさから得ました。
闇雲にプレゼンの本や資料作成の本などを手にしていた私にとって、「スキルが体系化された本」は目に鱗でした。

もっと戦略的に、

  • どういうビジネスパーソンになりたいか?
  • そのために、どんなスキルが必要か?
  • どんな順番で、どのレベルまで、スキルを磨いていくか?

…と考えたうえで、自分の成長プランを考えないと、と気づけたのです。

そうして、「自分なり」にビジネススキルを体系化したものが、次の記事です。

www.biz-knowledge.com

明日から取れるアクション1つ

  • 「段取り力」を磨くべく、朝出かける前の家事の段取りを考えてみる

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