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P&G出身者によるマーケティング名著3冊

世界最高峰のマーケティング先進企業「P&G」。

日本でも、P&G出身の超優秀マーケターが幅広く活躍しています。

そんなマーケターの方々が持つマーケティングのエッセンスは、どの教科書にも書かれていない、斬新で実用的で目から鱗のものばかりです。

今回は、P&G出身のマーケターが書いた本3冊をご紹介します。

はじめに:この3冊の共通の魅力

最初に、この3冊が良書である根拠をお伝えします。

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これはシンプルに、(わかりやすい)×(深い)からなんです。

読むと痛いほどわかりますが、頭から後ろまで申し分ないほどわかりやすく記述されています。

マーケターが書いた本だけに、顧客=読み手である我々の信条心理まで踏まえたうえで書かれているからでしょう。

また、豊富な現場経験に裏付けされた「深さ」も感じ取れます。

どのマーケターも、それぞれ修羅場を潜り抜けて結果を出し続けただけあって、文章一つ一つの含蓄が半端じゃありません。

もし、私が思う「良書の基準」に関心をお持ちの方は、こちらも後でご覧いただけますと幸いです。

『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』西口 一希

https://www.amazon.co.jp/dp/4798160075

おそらく、今回ご紹介する3冊の中で、最も実践的な本です。

「顧客ピラミッド」

「9セグマップ」

「N1分析」

…こういった、明日からでも使用できるフレームワークや方法論を提示してくれます。

従来のマスマーケティングとは正反対の「たった1人の顧客に注目したN1マーケティングの真髄」に触れることができる一冊です。

ちなみに本書の「ペライチ」は次の通り。

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風情が出るように、手書きで書いております。(今はパワポに戻ってしまいましたが)

もっと詳しく知りたい方は、こちらも是非ご覧ください。

『マーケティングプロフェッショナルの視点』音部 大輔

https://www.amazon.co.jp/dp/4296102583

この本は、決して体系立ててマーケティングを解説しているわけではありません。

しかし、力強い言葉で語られたマーケティングの本質が散りばめられています。

「この一文が、自分にとって一生モノになった」
…こんな発見ができる本だと自信を持ってオススメできます。

アートと科学の絶妙なバランス感に触れることのできる、貴重な一冊です。

ちなみに本書の「ペライチ」は次の通り。

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マーケティングを語る上で重要な「戦略」「パーセプションモデル」「ブランディング」の本質が語られています。

『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』森岡 毅

https://www.amazon.co.jp/dp/4041041414

最後はこの一冊。

USJの業績を爆上げさせたマーケターが書いた本です。

ちょうど、一冊目と二冊目の間を取ったような、本質的かつ実践でもすぐに使える本です。

中でも、「これでもか」というくらい生々しく語られている、USJでのマーケティング改革のストーリーが印象的です。

気づけば最後まで「読まされている」。それくらい現場感が滲み出る、熱い何かが心から込み上げてくる本です。

ちなみに本書の「ペライチ」は次の通り。

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マーケティングの本質とUSJでの改革ストーリーの両方に触れたい方は、こちらをお読みください。

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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