番外編

【コラム集】良い〇〇と悪い〇〇

いつもは書評やビジネス書の要約を書いていますが、
何度か「良い〇〇と悪い〇〇」と題して、コラムを書いてきました。

このコラムが嬉しいことに意外と人気だったみたいで、本ブログのアクセス数の大部分は、番外編のコラムが支えてくれています(笑)

そんな背景から、これまで書いてきた「良い〇〇と悪い〇〇」を振り返ってみたいと思います。


なぜ「良い〇〇と悪い〇〇」を書いているのか?

こんな記事を書いている理由は2つあります。

  1. 「ビジネス書を読む=抽象」と「現場で働く=具体」を行ったり来たりする中で、色々と気づきがあるから
  2. 気づきの中でも「これは皆さんと議論すべきだ」だと思う「問い」が定期的に見つかるから

 

個人的には、ビジネス書を読む醍醐味は、新たな「問い」を見出せることにあると思います。

ですので、ビジネス書を読んだ後の実践を目的に、定期的に「良い○○と悪い○○」の記事を書いています。

では、早速ご紹介していきます。

①「スジが良い問い」と「スジが悪い問い」

日ごろ口にはせずとも、何となく「これは良い質問だな」とか「クソ質問ばかり聞いてくるなよな」と思うときがありますよね。

そんな潜在的な疑問を解き明かしてみようと思って書いてみたのがこの図表です。

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この図表では「ワクワク・イライラ」と「抽象的・具体的」の2軸を使って、問いを次の4種類に分類しています。

  1. 「イライラ×具体的」な問い
  2. 「イライラ×抽象的」な問い
  3. 「ワクワク×抽象的」な問い
  4. 「ワクワク×具体的」な問い

この中でも、我々の発想を促すようなスジの良い問いは、4の「ワクワク×具体的」な問いです。

なぜそう結論付けることができるのか?

他の3つの質問はなぜスジが悪いのか?

こうした論点を議論してみました。

ビジネススクールの教授の方々にも「面白い」とお墨付きをいただいているので、多少なり何か発見を提供できるのでは…と思っています。

詳しくは、下記の記事をご覧いただけると嬉しく思います。

②「良い当事者意識」と「悪い当事者意識」

続いてはこのお題です。

一般的には「良い」と捉えられている、この「当事者意識」。

当然、僕も当事者意識は持つべきものだと思います。

一方で、「当事者意識を持ちなさい」と言われると、あまり良い気持ちにはならないのも事実です。

実際、当事者意識が強すぎるゆえに、精神的に追い詰められてしまった人の話なんかも耳にします。

…そんなモヤモヤ感もあって、「当事者意識の正体」に迫ってみようと思って書いてみたのが次の図表です。

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ここでは、個人軸と組織軸の2つを使って、当事者意識がプラスに働く側面と、マイナスに働く側面を分析しています。

こちらも興味がある方は、是非下記の記事をご覧ください。

③「仕方がない属人化」と「イケてない属人化」

一般的に「悪」とされる、この「属人化」。

「属人化は悪いものである」と暗記ゲーみたいに覚えるのは簡単です。

しかし、そこで思考停止するのではなく、もう少し深堀ってみたい。

  • 具体的に属人化のどこが問題なのか?
  • なぜダメだとわかっているのに、属人化が生まれてしまうのか?

こうした議論を下記の図表で整理してみました。

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仕方がない属人化とイケてない属人化

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イケてない属人化が生まれるメカニズム

ざっくりキーワードをお伝えすると、下記のように整理できます。

  • 仕事を分類すると、「仕事」と「作業」に分けられる
  • 「作業」がブラックボックス化してしまうのが、俗に言う「イケてない属人化」
  • 属人化を生み出すのは「自己保存」の本能

属人化の本質に迫ってみましたので、関心をお持ちの方は是非こちらもご一読ください。

いかがでしたでしょうか。

ビジネス書をたくさん読みつつ、日々の仕事の現場を観察してみると、色々な気づきがあります。

これからも何か面白い気づきがあれば、適宜アップさせていただきます。

何かお気づきの点があれば、忌憚なくご意見いただけますと嬉しく思います。

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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