BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

戦略思考を使えるように!『戦略思考コンプリートブック』河瀬 誠

この本で解ける疑問は?

  • 戦略思考や問題解決の本は読むけど、それを具体的に「使う」には?
  • 最近の本に書かれている「右脳」と「左脳」を駆使するとは?
  • 「筋の良い」ロジックツリー(イシューツリー)を作るには?

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『戦略思考コンプリートブック』って?

-Why-なぜ書かれたのか?

本ビジネス書の「はしがき」に次のような記載がある。

この本を手にしたあなたが、今後、経験するビジネス人生は、あなたの上の世代が経験したものとは、相当違ってくるはずだ。上の世代と同じようにマジメに勤めていさえすれば会社は報いてくれる……、という考えは、あまりに甘い。あなたには今後、あなた自身が会社や組織にどんな「付加価値」を提供できるか、が厳しく問われるようになる。
その付加価値をつけるのに最も大切なのが、「課題解決」の力だ。

(中略)

戦略思考特有の頭の使い方を練習し、実際のビジネスで戦略思考を使いながら腕を磨いていっていただきたい。そして、課題解決力を備えた"できる"ビジネスパーソンへと成長し、会社と日本社会に付加価値を与えると同時に、あなた自身もこれからのビジネス人生を大いに楽しんでもらいたい。(1ページ)

つまり、「厳しく問われる付加価値を出しながら楽しく働くための"頭の使い方"を伝授すること」が本書の目的といえます。

-What-なにをすべきか?

では、そもそも「戦略思考」とは一体なんなのか?

その「全体像」を図1に整理してみました。

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図1(48ページをベースに作成)

図1を見てみると、まず戦略思考とは「①論点への分解」「②仮説の作成と検証」「③結論の合成」の3ステップを指します。

そして、各ステップごとのポイントを、各章にて詳細に説明してあります。

ここでは、第2章「イシューツリーの作り方」を詳しく見てみます。

-How-どのようにすべきか?

本書では、「イシューツリー=課題を構造化する最強のツール」と紹介されています。
そのうえ、イシューツリーを作るうえでのポイントとして、筆者は次のように述べています。

イシューツリーの軸はあなたの意思表明だ(74ページ)

どういうことでしょうか?図2をご覧ください。

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図2(74ページをベースに作成)

要は、同じ「ワイン選び」でも、状況や相手のニーズによって、「イシューツリーの軸や切り口」が変わるということです。

例えば「健康にいいお酒選び」が課題だとすると、健康に良い成分である「ポリフェノールの有無」が重要な切り口となります。

イシューツリーを「どんな軸で切るか」は、あなたの意思で決める必要があります。
なので、イシューツリーの軸=あなたの意思表示なわけです。

他にも、本ビジネス書全体を通して、「戦略思考をすぐに実践できるレベル」で、具体例を交えながら解説されていますので、是非続きも読んでみてはどうでしょう?

 

学び

本ビジネス書を通して、次の学びを得ました。

MECEは手段であり、目的ではない

MECEとは、漏れなく、ダブりなく、物事を整理することを指します。
「顧客の年齢別」「質と量」「ソフトとハード」…みたいに、いろいろな切り口があります。
先ほどご紹介した「イシューツリー」を、いろいろな切り口で、MECEに分類していくわけです。
その「切り口」に正解はありません。

コンサルタントになりたては、「それってMECEになってる?」と何度も上司から指摘を受けていました。

コンサル初心者の私としては、「何とか、目の前の業務を終わらせて、終電前に帰りたい」と思い、「MECEな切り口にしなきゃ」と呪文のように唱え、日々の業務に向かっていました。

しかし、「MECEになってなくね?」という指摘は無くなったものの、「うーん、なんか違うんだよね」と言われるようになりました。

1週間くらい、この「なんか違う」という、何とも煮え切らない指摘に苦戦していたところ、やっとあることに気づきました。

それは「MECEにすることが、目的になっていた」ということです。

 

どんな課題も「誰から見たときの課題か?」を考えると、「誰」が置かれている状況の数だけ、切り口はあります。
例えば、先述の図2のように、「ワイン」1つとっても、いろいろな切り口がありました。

そこで大事になってくるのは、「イシューツリーを見せる相手にとって、意味のある切り口になっているか?」という視点です。

別に、相手にとって意味があって、相手もそれを理解して納得してくれるのではれば、無理に「MECE」を突き詰める必要もないのです。

「MECE」自体を突き詰めるのは、分類学の世界だけで十分です。

このビジネス書は、新卒1年目の私に、そんな気づきを与えてくれました。

明日から取れるアクション1つ

  • バレンタインのお返しの品について、イシューツリーを使って検討してみる
    (まだもらってもいないため、実現可能性に難あり)

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