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あなたに合った「読書術」の本がわかります

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(出典:https://www.freepik.com/premium-photo/illustration-opportunities-turning-point-be-change-subway_4021219.htm

いよいよ、あと1週間で新年度を迎えますね。

次のような「新年度を機に…」という意気込みを持った方も、少なくないのでは?

  • 新年度を機に、学び直したい
  • 新年度を機に、読書を習慣にしたい

そう意気込むあなたの背中を後押ししたく、あなたの志向に合った「読書術」の本をご紹介します。


「合っているかどうか」をどう判断するか?

次の2軸で判断します。

  1. 得手不得手
  2. 好み

ありきたりですが、その分しっくりくる切り口かと思います。

まず、1.得手不得手について。
これは「読書が得意か、苦手か」で判断してください。
主観で構いません。
「読書への苦手意識が強いか、弱いか」「読書が苦ではないか」を判断基準にします。

次に、2好みについて。
これは、
「サクサク、スピーディーに読むのが好きか」
「じっくり、時間をかけて読むのが好きか」
…で判断してください。

これを視覚的に、図1に示してみます。

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図1

順に見ていきます。

①(苦手)×(サクサク)

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読書は苦手。でもたくさんの本を、サクサク読みたい。
そんな方におすすめな「読書術」がこちらです。

理科系の読書術 - インプットからアウトプットまでの28のヒント』(鎌田 浩毅著、中公新書)

この本は、次のような疑問に答えてくれます。

  • 「古典は原著を読まないと意味がない」…これって本当?
  • 解説書やマンガ版を読むのは恥ずかしいこと?
  • 本は全部読むべき?

ざっくり「ペライチ」に整理すると、図2のようなことを言っています。

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図2

「読書が苦手な人が抱いている、心のバリア」をスッキリ取り除いてくれるのが、この本の魅力といえるでしょう。

②(苦手)×(じっくり)

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読書は苦手だし、読むスピードにも自信がないから、じっくり挑みたい。
そんな方におすすめな「読書術」がこちらです。

できる人の読書術』(堀 紘一著、ダイヤモンド社)

この本は、次のような疑問に答えてくれます。

  • 難しい本に出会ったら諦めるべき?それとも粘り強く読むべき?
  • 結局、飛ばし読みすべき?すべきじゃない?
  • 一流と二流を分ける要素ってなに?

ざっくり「ペライチ」に整理すると、図3のようなことを言っています。

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図3

「読書を通じて、教養、さらには洞察力を磨いていく」
そのためのエッセンスが詰まった本です。

③(得意)×(サクサク)

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読書は得意だけど、もっと早く、たくさん本を読めるようになりたい。
そんな方におすすめな「読書術」がこちらです。

外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』(山口 周著、KADOKAWA)

この本は、次のような疑問に答えてくれます。

  • これだけビジネス書を読んでいるのに、どうして仕事の質が上がらないのか?
  • 本を読むのに時間がかかってしまう。どうすれば効率よく読める?
  • 本で読んだことをメモで残したいが、なかなか続かない…。続けるコツは?
  • 本を読んでも、内容が全然覚えられない。効率のよい思い出し方はある?
  • 何となく「読書しなきゃ」と思うけど、何を読めばいい?

特に個人的に一番刺さったのは、図4のような「本は2割だけ読めばいい」というエッセンスでした。

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図4

特別付録「これだけ読めばいい!ビジネス書マンダラ」も見物です。

④(得意)×(じっくり)

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読書は得意。でも、じっくり読みたい派。
そんな方におすすめな「読書術」がこちらです。

<問い>の読書術』(大澤 真幸著、朝日新聞出版)

この本は、次のような疑問に答えてくれます。

  • 読書に最近慣れてきた。読書のレベルをもう一段上げるには?
  • 「考える力」を養うための読書術は?
  • 読書中に「問い」を立てるには?

本書では、図5のように、計25冊の多様なジャンルの本について、「問い」を立てながら書評を展開しています。

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図5

例えば、「半沢直樹」が登場する『オレたちバブル入行組』については、「「半沢直樹」はなぜカッコいいのか?」という問いを立てています。
具体的には、図6のように、書評を展開しています。

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図6

読む→「問い」を立てる→「問い」の答えを探しながら読む→自分の考察を加える→本の内容と照らし合わせるために読む…
…このように、時間をかけて、じっくり味わいながら読む方法を教えてくれます。

(余談)ちなみに私は…

いかがでしたでしょうか?
「自分にあった読書術」が見つかりますと、この上なく嬉しく思います。

ちなみに、「そういうお前は、どういう読み方してんだよ?」と興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、下記の記事も是非ご覧ください。

「もっとこうしたら?」「こういう本もあるよ!」という方がいらっしゃいましたら、下記のリクエストフォームからお願いいたします。

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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