BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『見抜く力 リーダーは本質を見極めよ』酒巻 久

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この本で解ける疑問は?

  • 見抜く力、洞察力を鍛えるのに必要な習慣は?
  • 見抜く力を手に入れると見えてくる、組織の問題とは?

 

『見抜く力 リーダーは本質を見極めよ』って?

たまに訪れる「見抜く」「洞察」「本質」ブーム。

今回は、あの孫 正義氏も認める「眼力」の持ち主、酒巻 久氏の著書『見抜く力 リーダーは本質を見極めよ』をご紹介します。

まずは本書の「ペライチ」を見ていきましょう。

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本書の内容を掻い摘むと、次のことが書かれていました。

  • 「見抜く力(洞察力、見識)=深い知識(知恵)+正しい経験の積み重ね」である。この力を獲得するためには、言われたことだけをやるのではなく、その先まで自分で考える習慣が必要。
  • 利益が出ない会社の共通点は、①トップ(リーダー層)がたるんでいる、②受動的・指示待ちの人が多い、③売上の20~30%のムダがある、この3つである。
  • 仕事の基本は「相手の立場に立って考える」ことである。この力を鍛えるためには、部下や上司の視点で自らに問いかけるとよい。「自分が上司なら、この方針を承認できるか?」「自分が部下なら、この方針を理解できるか?」などの問いかけが有効である。
  • チームの力を最大化するには、人の弱みではなく、強みに目を向ける。己の限界を知り、優れた人の能力を活かす姿勢が重要。会社としては、自社の強みを集中して「誰もやらない、だからやる」のスタンスで挑戦する。これが利益獲得の勘所である。
  • 時代の変化を見抜くには、「温故知新」で過去に学びながら、「どういう製品が出たら、自社製品が淘汰されそうか」に思考を巡らせるとよい。その上で、最終的な目的からはブレない信念と、時代の変化に応じて手段を変えていく柔軟性を持ち合わせることが肝心。

どの章、どのページを読んでも、筆者が「どんな経験をして、どんな本質を紡ぎ出したか」が惜しみなく記されています。

本書を読んでいて、特に印象的なのが、文中に何度も出てくる次のキーワードです

「経験的に」

このキーワードが出てくるのは、「経験に対する振り返りに、相当な思考投入を行った証左」だと思います。

一体どれくらい研鑽を積めば、筆者の酒巻 久氏と同じ景色が見えるのでしょうか。
いつかは、同じ景色が見えるレベルに辿り着きたい。

そんな風に、向上心を掻き立ててくれる一冊です。

 

学び

持論を磨く

本書の凄い所は、筆者の持論に説得力がある点です。

こう書くと、当たり前のように思えます。
しかし、得てして、この「持論」はネガティブな文脈で用いられるケースも少なくありません。

「~氏が、持論を展開して、炎上した」
…こんな文脈が散見されます。

一方で、確固たる「持論」があると、意思決定がブレなくなる利点もあります。

正解が無い課題と出くわしたときに、何割かはファクトやロジックで答えが出せますが、最終的な意思決定は、ファクトやロジック以外に頼らないといけない。
そんなときに、拠り所になるのが「持論」です。

 

では、この「持論」をどうやって鍛えればいいのでしょうか?

この答えは、「見抜く力」の鍛え方と同じなのでしょう。

経験したことをそのまま放置せずに、

  • 何が問題だったのか?
  • どうすれば防げたのか?
  • 派生する問題は何か?

…こうした「なぜ?」の問いかけを繰り返すことで、「持論」が磨かれるのでしょう。

さらに、この「持論」に客観性を持たせるには、

  • 古典から普遍的な学びを得る
  • 最近流行りのビジネス書を読んで、トレンドをおさえる
  • 人からフィードバックをフィードバックをもらう

…こうした取り組みも重ねる必要がありそうです。

どんな取り組みが適しているかは、人の好みによっても変わってきそうなので、
「自分に合った、持論の育て方」を模索していこうと思います。

明日から取れるアクション1つ

  • 現時点での「持論=仕事で譲れないポイント」を書き出してみる