BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『社内を動かす力 (グロービスの実感するMBA)』田久保 善彦

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この本で解ける疑問は?

  • 筋の良い戦略を立てたはずなのに、なぜ話を聞いてもらえないのか?
  • 戦略を「実行」する際に、気を付けるべきポイントは?


https://www.amazon.co.jp/dp/4478002738

 

『社内を動かす力 (グロービスの実感するMBA)』って?

「正しいことを言えば、人は誰でも納得してくれる」

「誰が言うかより、何を言うかが大事」

以前の私は、こう考えながら、とにかく「ロジックが通ればそれでよい」と思っていました。(今も、少し思っていますが)

しかし、皆さんもご存知の通り、現実は全くもって違います。

  • 何を言うかよりも、誰が言うか
  • 何を言うかよりも、いつ言うか

…人を動かすためには、こんなポイントが重要になります。

正直「くだらない」と思います。

しかし、「くだらない」と言い訳して逃げていては、いつまで経っても「自分の思い通りに」ことを進められません。

「多少"くだらない"要素を我慢してでも、やはり自分の掌の上で物事をコントロールさせる方が大事だろう」

そう開き直って読んだ本が、『社内を動かす力 (グロービスの実感するMBA)』です。

まずは本書の「ペライチ」を見ていきます。

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

本書の内容を掻い摘むと、次のことが書かれていました。

  • 人に動いてもらうためには4つのステップが必要。それは、①パワー基盤を作る、②基本的なプランを構築する、③実行に取りかかる、④実行を継続する、の4つである。
  • 第一に、パワー基盤を作るためには、「信頼残高を増やす」「意味ある人脈を作る」「利害関係を見極め健全な根回しをする」ことが重要
  • 第二に、基本的なプランを構築するためには、「組織の文化を理解する」「主要関係者の力量を知る」「動画イメージが湧く"動くプラン"を作る」「ミッションやビジョンとの整合などの点に留意する」「状況に応じて変更する勇気を持つ」ことが重要。
  • 第三に、実行に取りかかる際には、「小さい成功を積み重ねる」「縦と横の連携で共に闘う仲間を作る」「参加メンバーを本気にさせ、巻き込む」「タイミングを見計らう」「抵抗勢力を弱体化させる」ことが重要。
  • 第四に、実行を継続させるためには、「コミュニケーションし続ける」「問題・状況・顧客・知恵・経営を"見える化"する」「環境を整え、最後は制度や仕組みに落とし込む」ことが重要。

いかがでしたでしょうか。

本書はMBAを提供しているグロービス経営大学院の本です。

MBAと聞くと、人によっては「机上の空論では?」と思うかもしれません。

しかし、本書を読んでみると、「現場感溢れる泥臭いメソッド」がこれでもか!というくらい盛り込まれています。

冒頭に挙げたような悩みをお持ちの方に、特にオススメしたい一冊です。

今は、Kindle Unlimitedだと¥0で読めるので、ROI高く読むことができますね。(2019/11/07時点)

 

学び

人は「わかってもらって、動いてもらって」なんぼ

前職のコンサル時代にも痛感したのですが、どんなに美しいプランを描けていても、人に「わかってもらって、動いてもらえない」のであれば、ノーバリューです。
1円も価値を生み出せていないのと一緒です。

例えば「相手にわかってもらって、動いてもらう資料づくり」も、人を動かす力の一つです。

私は社内政治は大の苦手ですが、「人に動いてもらうための資料」については多少自信があります。

※実際に下記の記事でも「人に動いてもらうための資料」についてスライド化していますので、よろしければご覧ください。

 

ただ、やはり資料作りだけでは意味がありません。

組織の文化や力学を可視化する必要があります。

漫画『キングダム』の戦と同じで、

  • 本陣はどこにあるか?
  • 実際に戦況を動かしている千人将や五千人将はどこにいるか?
  • どこを落とせば、他もドミノ倒しで落とすことができるか?

…こんなことを、組織を視るときに考えねばならないのでしょう。

明日から取れるアクション1つ

  • 自分がプロジェクトを取り巻く力学(意思決定者、影響者、直接やり取りすることが多い相手)を図示してみる


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