この本で解ける疑問は?
- 限界を超えられる人と超えられない人の違いは?
- 高い意識を維持するために必要な心構えは?
https://www.amazon.co.jp/dp/4837957986
『NO LIMITS(ノーリミッツ)』って?
「働き方改革の文脈が強いこの時代に、"限界を超える"なんて言われても・・・」
これが最初に抱いていた感情でした。
書店で本を目にしたとき、ほとんどはこんな風に「斜に構えた感情」を抱いています。
しかし、本書を立ち読みしながら、数ページめくっていくうちに、印象がガラッと変わりました。
確かに、「精神論」もいくつか登場します。
しかし、それは「確固たる研究やエピソードに裏付けされた、論理的に筋の通った"精神論"」です。
「精神論」と「論理性」は矛盾するようで、矛盾しないんですね。
本書を読むと、このことがよくわかると思います。
(画像をクリックすると、PDFが開きます)
- 持てる力を最大限発揮させるための勝利の方程式とは、「高い意識を持つ×限界突破のための能力を伸ばす×正しい選択をする」である。
- 高い意識を持つためには、まず自分「無限の可能性」に心を開くことから始める。次に、「常に自分を高めていく」と決めることが肝心である。そして最後に、自身を縛る「幻の鎖(“自分はこの程度だ”という思い込み」を断ち切る必要がある。以上の心構えによって、「限界を超えるためのスタートライン」に立つこができる。
- 限界突破のための能力を伸ばすためには、7つの能力を身につける必要がある。
1)活力:成果を掴み取る「心身のスタミナ」
「時間」よりも自身の「エネルギーの状態」を管理する
2)精神力:「感情」に振り回されない力
コントロール可のものはコントロールし、コントロール不可のものは無視する
3)思考力:「着想」「更新」「実行」する力
考える場所にこだわり、考えを書き出して見える化する
4)対人力:人を信じ、無条件に愛する力
相手を尊重し、その価値を認めているなら、その気持ちは自然と相手に伝わる
5)創造性:「新たな打ち手」を閃く力
「答えは必ずある」と信じる。時間と忍耐と実験が不可欠だと覚悟する
6)結果を出す力:「安易な道」に流されない力
不確実な状況にあっても、「失敗」を恐れずにとにかくスタートする
7)影響力:人を動かす力
誠実に自らの透明性を保つ。質問、傾聴、理解し、メンバーの信頼を得る - 正しい選択をするためには、8つの心構えが必要になる。
1)責任感:「全てを潔く引き受ける」覚悟
何事も自分事化し、責任を多く引き受けるほど、立ち直りは早くなる
2)人間性:優れた人格・価値観
自分を偽らずに、自分の価値観に沿って行動し続ける
3)信頼感:「人生の豊かさ」を信じること
「必ず道はある」「必ず方法はある」と信じ続ける
4)自制心:やるべきことを「やり抜く」力
やるべきことを継続的に、かつ責任を持ってやり抜くために自助努力を続ける
5)心構え:逆境に合っても「前を向く」力
謙虚に学ぶ姿勢を持ち続ける。ネガティブな感情を引きずらない
6)リスクを取る:「安全圏」から踏み出す力
何の変化もない些細なことを無難にこなすより、大きく挑戦して失敗したほうがマシだと心得る
7)成長への意思:どこまでも遠くへ行く強さ
個人の資質は変えられるものと信じ、人生の進む方向を自分で決め切る
8)協同する力:仲間と勝利を勝ち取る力
一人よりも皆の助けを借りた方が良い仕事ができると、まず悟ること
いかがでしたでしょうか。
言葉にすると「当たり前」のことも多く書かれています。
しかし、「当たり前を高い水準」で行うことほど難しいことはありません。
本書は、「当たり前を、どうすれば、高い水準で継続的に実行できるか」が、豊富な具体的エピソードとともに書かれています。
当たり前に再現性を持たせることができる本は凄いですよね。
Back to the basicsということで、是非オススメしたい本です。
学び
改めて「ABC」の大切さを痛感
もはやただの「感想」ですね・・・
私が仕事上最も大切にしている信条があります。
それは「ABC」です。
「A(当たり前のことを)B(バカにせず)C(ちゃんとやる)」の略です。
- 文章を書く際は、なるべく「しりてが」を使わない
- 物事を質問された際は、1)わかります、2)わからないので、〇〇して、XXまでに回答します、の2パターンで必ず答える
- Excelファイルを保存して閉じる際は、必ずA1セルにカーソルを戻す
- PowerPointは、0.2グリッド線を設定して、図形も等間隔で配置する
- MTG時は必ず議事録を作る。議事録はファシリテーションをしながらその場で完成させる
- etc
…と、挙げ出すと切りがないのですが、このように「当たり前リスト」を日々拡充させていくと、仕事のレベルも少しずつ底上げしていけるかと思います。
今回ご紹介した本では、改めて「挑戦するとは、どういうことか?」といった当たり前の問いを考えさせられました。
「挑戦」についても、必要とされる「当たり前の行動」を1つ1つ洗い出していき、毎回何食わぬ顔で実践したいものです。
恒例の、自戒の意を込めて。