BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力』塩田 元規

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この本で解ける疑問は?

  • 論理よりも感情が大事になってきているらしい…本当?
  • 合理的に正解が出せない時代のビジネス戦略とは?


https://www.amazon.co.jp/dp/4344035216

 

『ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力』って?

「なんだこれ?感情?どういうこと?」

初めて本書を目にしたときは、こんな風に、少し斜に構えた感想を抱いていました。

しかしですよ、いざ本書を手に取ってみると、気づかないうちに10ページ、100ページと休みなく読み進めてしまいました。

それくらい、読者を惹きつける力を秘めた本でした。

 

まずは本書の「ペライチ」を見ていきます。

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

本書の内容を「要約」すると、次のことが書かれていました。

  • ハートドリブンな経営にシフトした方がよい理由は、次の3つの背景があるから。
    第一に、便利さ(機能的価値)の時代から、心(感情価値)の時代へと変わったから。
    第二に、画一的な価値観から、多様な価値観を認め合う時代へと変わったから。
    第三に、透明性の加速。DoingからBeingの時代へと変わったから。
  • では、ハートドリブンな経営とはどのようなものなのか?
    まずは、感情価値・意義を中心に据える必要がある。サイモン・シネックの『Whyからはじめよ!』もまさに感情価値・意義を中心に置いている。
    また、分かち合いを中心に置く考え方も重要である。100%言語化できていない状態でも、ちょっとした「もやもや」をシェアできるような心理的安全性を担保しておくと、組織がイキイキと活性化する。筆者のアカツキ社は次の取り組みを行っている。
     ★拍手の文化
     ★理解と同意を分ける
     ★チェックイン。今の状態を分かち合う
    加えて、無駄・無価値・無邪気な余白時間を意図的に作り出すことで、感情を起点に発想して、合理的な枠から外れたアイデアを生み出すことができる。

いかがでしょうか。

要約」すると、かなりシンプルに見えますが、本書の一番の醍醐味は「筆者の起業前後の体験談」です。

中でも、創業から3期目の話を読んだときは、思わず胸が苦しくなりました。

苦しくなったと同時に、企業文化がどれだけ社員の心の支えになっているか、改めて思い知らされました。

特に「管理型組織に疑問を抱いている方」にオススメしたい一冊です。

学び

心理的安全性を担保できるよう、発言に気をつけねば…

本書を読んで、「心理的安全性」の大切さを再認識しました。

特に「ちょっとした"もやもや"もシェアできる状態」は非常に大切だなと。

いつどんな発言が斬新なアイデアに進化するかわからないからです。

私なんかはつい「思考がまとまっていないのに、発言するなよ」と思ってしまうので、改めて注意せねばと強く実感しました。

 

それにしても、「あ、そんなに論理的に考えすぎず、もっと自分の感情に正直に仕事していいんだ」と前向きになれた一冊でした。

良書との出会いに感謝いたします。


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