BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『THE CULTURE CODE』ダニエル・コイル

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この本で解ける疑問は?

  • そもそもチームはなぜ必要なの?
  • チームの力を最大化させるために、必要なものは?

 

『THE CULTURE CODE』って?

「チームの力は、足し算ではなく掛け算によって最大化される」

僕はこの言葉の意味は理解できても、納得はできずにいました。
チームプレイで取り組むような仕事をやったことがないため、いまいち「チームの力が最大限発揮された状態」をイメージできなかったことが原因です。

例えば、コンサルティングファームなんかは、まさに個人商店の集まりです。
「個の力が全て」と言い切るコンサルも多く見かけましたし、事実、私も未だにそう思っています。

しかし、「個の力が全て」と結論付けられちゃうと、何だかつまらないですよね。
人間ならではの化学反応がきっと存在するはず。

今回は「チームの力が掛け算で発揮されるカラクリ」を解明すべく、『THE CULTURE CODE』を読んでみました。

 

まずは本書の「ペライチ」です。

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

本書の内容を掻い摘むと、次のことが書かれていました。

  • 最強のチームを作るためには、「安全な環境をつくる」「弱さを共有する」「共通の目標を持つ」の3つの柱が必要。
  • 第一に、「安全な環境をつくる」ためには、チームメンバーに「帰属意識を高めるようなシグナル」を繰り返し発信するとよい。
  • 第二に、「弱さを共有する」ためには、まずはリーダーから弱さを見せるなど、弱さを共有できる空気感を醸成するとよい。
  • 第三に、「共通の目標を持つ」ためには、価値を言葉にして伝え続けるなど、常に目標をシンプルな状態で見える化しておくとよい。

こう聞くと、「本当にこの3つ」だけでよいのだろうか…と疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、この3つの柱は、膨大な量の研究結果に支えられています。
翻訳本の特徴ですが、ページ数の大半が研究結果の説明に割かれています。

本書の醍醐味は、この研究結果の面白さに触れることだと思いますので、是非一度手に取ってみてはどうでしょうか。

チームビルディングにお悩みの方にオススメです。

 

学び

チーム力の「掛け算」とは何か?

本書の3つの柱を読んで、「ああ、こうすれば、チームメンバー1人1人の力を最大限に引き出せるのか」と、多くの示唆を得ることができました。

しかし、これだけでは、「確実に、足し算し切ること」で終わってしまうのではないかと思います。

  • まず、「安全な環境をつくる」ことで、10の力を持ったメンバーがちゃんと10の力をフルで使えるようにする。
  • 次に、「弱さを共有する」ことで、マイナスを打ち消す。
  • さらに、「共通の目標を持つ」ことで、足し算が分散しないようにする。

こんな風に理解すると、まずは「確実に、足し算し切ること」にフォーカスする必要があるのでしょう。

 

では「足し算以上の効果」を得るためには何が必要なのでしょうか?

ここで「掛け算効果」について考えてみます。

僕は「チームメンバー個々人が、自分が持つ力以上のものを発揮できている状態」を、「足し算以上の効果=掛け算効果」だと捉えています。

そのためには、「メンバーの多様性」が不可欠だと思います。メンバーが持つ強みや考え方がバラバラの状態ですね。

この状態であれば、個々人が「自分一人では思いつきようのないアイデア」を考えつく可能性がグッと高まります。

一方で、「メンバーの多様性」がマイナスに働くと、意見が全く噛み合わず衝突し過ぎてしまいます。

そうならないためにも、本書の3つの柱が不可欠なのでしょう。

 

とはいえ、まだまだ「チームの掛け算」は半分消化不良なので、引き続き科学してみます。

明日から取れるアクション1つ