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【図解つき】GWのおすすめビジネス書3冊。2021年出版本を厳選

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(出典:https://unsplash.com/photos/XqXJJhK-c08

どうやら今年のゴールデンウィークも、緊急事態宣言が出そうですね。

せっかくの連休なのに、今年も外出できないのか…と、少しテンションが下がっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方に朗報です。

外出できない代わりに手に入った時間で楽しめる、とっておきのビジネス書をご紹介します。(流れがだいぶ無理やりですがw)

今年に入って読んだ100冊以上の本の中で、イチオシの本を3冊厳選いたしました。


おすすめ本の選定基準

ビジネスの基礎力を底上げしてくれる本であること

BIZPERA(ビズペラ)では、「マインドセット」「スキルセット」「ナレッジセット」の3つの枠組みを網羅する形で、ビジネス書評を提供しています。

以下のカテゴリーマップをご覧いただくことで、「自分は今、どのビジネス筋力を鍛えようとしているのか」を見える化できます。

今回はこのマップに沿って、「2020年に出版されたおすすめビジネス書」をご紹介します。

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良書の基準を満たしていること

BIZPERA(ビズペラ)では、おすすめのビジネス書を「わかりやすさ×深さ」の2軸で選定しています。

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もう少し具体化すると、以下のチェックリストを使って、なるべく「わかりやすさ」と「深さ」を担保できるよう努めています。

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もし、本の選定基準をもう少し詳しくしたい方がいらっしゃれば、こちらの記事も是非ご覧ください。

ビジネス書の良し悪しを見抜く「2つの軸」とは? - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

それでは、本の紹介に入っていきます。

①『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』古賀 史健

https://amzn.to/3asTmgU

1冊目は『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』です。

この本は、私がこれまで読んだ中で「文章の書き方について、最も深い学びを与えてくれた本」です。

約500ページに渡って「ライターとは何なのか?」「取材、執筆、推敲、それぞれで必ず押させておくべきポイントは何か?」を教えてくれます。

「え、500ページ?」とビックリされた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。

文章の書き方を語っている本だけあって、500ページでもスラスラと読み進めることができます。

そんな本書の中でも、私にとっての一番の学びは、次の一文です。

「書かれたことではなく、書かれなかったことを考える」

これには痺れましたね。

「なぜ、こう書いたんですか?」と聞くのは簡単です。

別に、本を深く読み込んでいなくてもできる質問だからです。

しかし「なぜ、こう書かなかったんですか?」と聞くのは難しい。

なぜなら、本に書いていないものを、自分で見つけ出さなければならないからです。

こういった「文章を書く人の心構え」について、じっくり時間をかけて教えてくれる。

まさに、ゴールデンウィークにぴったりの本です。

そんな本書の全体像を、以下に図解しておきます。

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②『転職学』中原 淳、小林 祐児、パーソル総合研究所

https://amzn.to/39PkbLI

続いて2冊目は『転職学』です。

ゴールデンウィークの時間を使って、自分のキャリアについて考える材料になるのではないか。

そのような思いから、本書を紹介させていただきました。

この本は私が知る中で、最も転職について「体系的」かつ「定量的」に論じた本です。

まず「体系的」について。

多くの本は、

  • 市場価値の高め方とは?
  • 良い転職先の選び方とは?
  • 転職市場を見渡すときにおさえておくべきポイントとは?
  • 良い面接の方法とは?

…と、転職の一部分についてしか書かれていませんでした。

しかし本書は、転職市場を概観するところから、転職後の職場への馴染み方まで一気通貫で論じてくれます。

まさに「転職学」と言い切るだけのスコープの広さが見て取れます。

 

次に「定量的」について。

本書は驚くほど、転職市場を定量的に紐解いています。

例えば、転職のきっかけになり得る因子を定量的に特定しています。

あるいは、職場に抱く不満はどこから生まれているかも、定量的に紐解いています。

このファクトの豊富さと分析の鋭さは、まさに大学教授と民間企業の叡智が組み合わさって生まれたものなのでしょう。

そんな本書の骨子ともいえる方程式を、以下に図解しております。

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③『リフレクション』熊平 美香

https://amzn.to/3uhMN8k

最後に3冊目は『リフレクション』です。

今年のゴールデンウィークは、外出ができないぶん、自分1人の時間が増える人もいらっしゃるかと思います。

そんな機会に、ぜひ自分自身について「リフレクション=内省、振り返り」をしてみるのはいかがでしょうか。

この『リフレクション』という本は、私が知るなかで「内省や振り返りについて、最も詳しくわかりやすく書かれた本」だと自信をもって断言できます。

論より証拠ということで、本書で語られていたリフレクションの基本を一部、以下に図解しております。

1つでもピンとくるキーワードがあれば、ぜひ本書を読んでみてもらえると嬉しく思います。

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いかがでしたでしょうか。

私なりに、悩みに悩み抜いて、この3冊をピックアップしてみました。

外出自粛が続く中ですので、ぜひゆっくり体を休めながら、読書を楽しんでいただければと思います。

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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