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【要約・書評】『アフターコロナの生存戦略』成毛 眞

この本で解ける疑問は?

  • アフターコロナはどう受け止めればいい?ポジティブ?ネガティブ?
  • 目まぐるしい変化を生き抜くために、どうやって情報争奪戦を戦えばよいか?

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『アフターコロナの生存戦略』って?

  • コロナで何が変わって、何が変わらないのか?
  • コロナによる変化はどう解釈すればよいのか?

そういえば、こんな論点についてあんまり考えてなかったなと反省しまして…

「いち早く、コロナによる変化とその捉え方を知れる本はないか?」と思って手に取った本が、この『アフターコロナの生存戦略』でした。

 

早速読んでみた思ったこと。

「買ってよかった。アフターコロナのことが1時間弱で掴めた」

そう言えるくらい、わかりやすくて、書いてあることも幅広い本でした。

 

 

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

  • この本は「アフターコロナを前向きに生きていくためのモノの見方」について、個の視点から社会の視点まで幅広くカバーしている。

【アフターコロナのビジネス未来地図】

  • アフターコロナの経済は、マクロではなくミクロに個別に見ていくべき。そのためにも、世界の政治経済の視点に加え、地域や町の知識も必要になる。

【日本と世界のリスクを見渡す】

  • 大統領選などのグローバルニュースは、シンプルに「日本にとってどんな利点があるのか」を考えながらウォッチすればよい。
    技術トレンドはぶっちゃけアメリカと中国にしかない。この2か国の技術トレンドを追えるようにしておく。

【これからの働き方】

  • 転職は慎重になるよりも軽い気持ちでやったほうが成功する。3年やってみて「どうしても残りたい理由」が無ければ、転職してよし。

【情報社会で生き残る条件】

  • 情報収集は今も「人」に依存する部分が多い。
  • 人脈を広げるためには、SNSやブログで発信し続けることが有効。
  • 人脈を広げて「この人合わないな」と思ったら、すぐ逃げるのも手。

【これからの遊び方、お金の使い方】

  • 引退後の時間も長いため、仕事以外の「趣味」も重要になる。
  • 「続けていれば好きになる」は、ない。
  • お金使いには緩急をつける。

【日本の活路】

  • 先を行っている海外の情報を仕入れるスキルが重要になる。先端技術の知識量が、生き残るために不可欠になる。
  • 自力で知識量を蓄えるよりも、信用できるキュレーション(的な役割を担う人)を見つけたほうが効率が良い。

 

いかがでしたでしょうか。

政治経済の動向から個人の生き方まで、実に幅広い論点が扱われています。

筆者の視野・視座・視点には驚きですね。

「アフターコロナって何?理解できていなんだけど、まだ間に合う?」と思われている方にオススメの一冊です。

学び

やりたいことを考えるvsやりたくないことを捨てる

本書を読んでいて一番印象に残ったのは、個人の働き方についての記述。

好きなことで生きているというよりも、やりたくないことを削っていった結果、残ったもので生きているというほうが正確かもしれない。やりたくないことには時間は一切使わない。だから、「やりたいことをやれ」という最近の風潮とは違うというわけだ。

『アフターコロナの生存戦略』p108

これには私も深く共感しました。

私自身も、別に大好きなものはそんなにない一方で、嫌いなことややりたくないことはたくさんあります。

 

  • 自分の得意なことが活かせないもの
  • 説明力にかける理不尽なこと
  • 気の進まない人との飲み会、懇親会、パーティー

こういったものを徹底的に削っていった結果、残ったものが

  • 家族とゆっくり過ごす
  • 本を読む
  • 友人とゲームする
  • 物事を構造化してブログに書く

…といったものでした。

 

今までは、何となく「消去法でやりたいこを見つけちゃダメだ」と固定観念を持っていました。

しかし、『アフターコロナの生存戦略』を読んでみて、「ああ、消去法を使って、やりたくないことを削っていく方法もアリなんだな」と思えました。

また1つ、新しい捉え方を手に入れることができて幸せです


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  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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