BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『幸せになる技術』上阪 徹

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この本で解ける疑問は?

  • お金も出世も求めない人ほど、なぜ成果を出せるのか?
  • 幸せになるためには、成功が不可欠なのか?
  • お金を多く手に入れた人が幸せになるのか?


https://www.amazon.co.jp/dp/4866630973

 

『幸せになる技術』って?

難解なワード筆頭、「幸せ」。

2019年度も終わりが迫っているので、本日はこの「幸せ」について考えてみたいと思います。

筆者が3000人への取材で辿り着いた「幸せになる技術」の正体に迫ります。

 

まずは本書を要約した「ペライチ」を見ていきます。

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

本書の内容を要約すると、次のことが書かれていました。

  • 幸せになる技術には、5つの要素がある。
  • 第一に、「成功」を目指さないことである。成功よりも、「誰に何を言われても、"これが幸せの定義です"」と言い切れることの方が重要である。
  • 第二に、「やりたいこと」を仕事にしないことである。目の前に提示された仕事にひたむきに取り組み、流されに流されて、結果的に「やりたいこと」に行きつく方法もある。
  • 第三に、お金に興味を示さないことである。自分のためではなく、誰かのためにお金を求める姿勢が重要である。加えて、お金を自己投資としてどんどん使っていくことで、さらなるリターンを見込むことができる。
  • 第四に、いつも機嫌が良いことである。「普段」から、自分にとって不快なファクターを取り除き、自分を笑顔にしてくれるものを身近に置いておくことが大事である。
  • 第五に、「ありがとう」を口癖にすることである。まず、人生が理不尽で不公平なものと心得て、「ありがたい=有り難い」ものだと認識する。そうすると、「ありがとう」の言葉が貴重なものだとわかる。貴重な「ありがとう」を、今度はできる限り沢山、周囲にも伝えていく。

いかがでしたでしょうか。

ここで述べられている技術は「3000人への取材で手に入れたファクト」で支えられている点が魅力ですね。

もちろん「幸せの定義」は人それぞれなので、人によっては賛同できない部分もあると思います。

なので、「騙されたと思って、試しに実行する」→「自分に合っていたら習慣化する」→「自分に合っていなければやめる」…といったサイクルで、色々と試していくことが大事だと思います。

「幸せ」に一歩ずつ近づくメソッドがわかりやすく解説されているので、オススメの一冊です。

 

学び

でも「与えられた仕事を何でも楽しむ論」には反対したい

本書では、"「やりたいこと」を仕事にしない"のパートで、次のように述べられています。

  • やりたいことが無ければ、目の前に提示された仕事をやればいい
  • 与えられた仕事を楽しんでしまう

僕はこのスタンスには反対です。

 

理由は、「スペシャリストや職人気質の人には向いていないスタンス」だからです。

そもそも、本書で出てくる「取材相手≒幸せな人」の多くは社長やリーダーと呼ばれる人々です。

社長やリーダーには、汎用的=ジェネラルな資質が求められます。
(「ジェネラル=将軍」を意味することからも、ジェネラリストなスキルは、リーダータイプに求められるスキルといえます)

ジェネラルなスキルを獲得するためには、色々な仕事を知っておく必要があります。

そうなると、「どんな仕事も、好き嫌いせずに、熱心に取り組む」的なスタンスが必要になるのもうなづけます。

 

 

しかし、それはあくまで「ジェネラルなスキルが求められる人=リーダー」に求められるスタンスです。

リーダーの参謀的な役割を果たす「スペシャリストや職人気質の人」には、必ずしも上述のスタンスは合わないと思います。

私は、いわゆる「職人気質」の人間です。

職人気質の人間からすると、シンプルにこの2点に尽きます。

  • 自分の土俵の仕事はめちゃくちゃ楽しい
  • 自分の土俵じゃない仕事はめちゃくちゃ辛い

ジェネラリストにはなれない代わりに、「自分の土俵=強みが活きる領域」がハッキリ見えるんですよね。

逆に「自分の土俵じゃない場所=弱みがいっぱい発揮される領域」もハッキリしています。

ですので「何でも好き嫌いせずに、楽しもうよ」と言われると、疑問に思うんですね。

「いや、それを100回やってみても、不幸せに感じだろ」と思うわけです。

 

以上の「職人気質の人」にとっては、「自分の土俵の仕事」をとことん極めるのが何よりも楽しくて幸せなわけです。

そういったスタンスもあり得ることを、ここで指摘しておきます。

 

改めて「自分にとっての幸せ」を考えさせられる良書でした。


https://www.amazon.co.jp/dp/4866630973