BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『Think clearly』ロルフ・ドベリ

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この本で解ける疑問は?

  • よい人生の条件とは?
  • 運やお金はどれぐらい大事なの?
  • 人生が成功する「たった一つの法則」は存在するか?

 

『Think clearly』って?

記事のタイトルの問いに対する結論は、「人生が成功するたった一つの法則なんて存在しません」です。

「あっそ、もう読むのやーめた」という声が聞こえてきますが…
少しお待ちください。

筆者は、「古代の伝統的な思考モデルから最新の心理学研究の結果、ストア主義をはじめとした哲学やバリュー投資家の思考」を総動員したうえで、この結論を出しているわけです。

そして、人生が絶対にうまくいく法則は無いものの、「人生がうまくいく可能性をあげる52の思考法」を自信を持って提案してくれています。

「たった一つの法則」とか言われるよりも、よっぽど潔くて信用できませんか?

…というわけで、今回は『Think clearly』を紹介していきます。

 

まず本書の前提を掻い摘むと、次の通りです。

  • 世界は複雑で、ひとつの理念やいくつかの原則だけではとても把握しきれない

  • ひとつの理念や原則は無いのだから、いろいろな思考法がつまった「道具箱」が必要

  • すべての思考法をつめ込まなくても、52種類あれば、人生の質を向上させるのに十分

  • 一度に使う道具は二種類か、多くても三種類程度

ですので、52の思考法を体系的に整理するのは諦めました。
そもそも「法則はない」わけですので、共通項を抽出して「ペライチ」に整理するのは不可能です。

それよりも、「明日から実践したいこと」をいかに忘れにくい形式でアウトプットして、実践につなげていくかがポイントでしょう。

したがって「個人的に、明日から実践したいこと」を、切り口とか抜きにして羅列してみたのが図1です。

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図1

この5点のうち最低でも1つは、明日から試行してみようと思います。

 

…とこのように、『Think clearly』は、「読み手によって違った、かつ実践的な学び」が得られるはずです。

「え、それで本当にうまくいく?他人に嫌われない?」と思う思考法も紹介されていますので、目から鱗が落ちること間違いなしです。

体系立っている本ではないので、「部分読み」にも適した本です。
なので、気軽に手に取って、処世術の辞書的に使っていくのがオススメです。

 

学び

このビジネス書で特に学びが大きかったのは次の2点でした。

1. 「何を手に入れたか」で人生の豊かさが決まるわけではない。「何を避けるか」が大事

「勝つ」というよりは「負けないことが大事」ということなのでしょうね。

負ける要素を1つ1つ排除していくことが、勝つ秘訣。

私が『キングダム』という漫画で大好きなキャラクターである「王翦」も同様のことを言っています。

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(出典:https://www.ebookjapan.jp/ebj/content/ranking/sakuhin/132898/hitokoto.asp

「私は"絶対に勝つ戦"以外興味はない」
このセリフが大好きなんですよね。

史実にも、この王翦は登場しますが、春秋戦国時代の後半において「最強の武将」として知られています。
秦の始皇帝登場に、大きく貢献した人物です。

若干話が逸れましたが、「負け戦をしない」というマインドセットが一つの真理なのでしょうね。

2. 質問に「わからない」と答えてもよい。頭の中で「複雑すぎる質問用」のバケツを用意する

これは目から鱗が落ちました。

「わからない」と答える姿勢は「無知」「思考停止」を示す。だから「わからないと答える=悪いこと」だと思っていたためです。

ですが、「考えたうえで、わからないと答える」という方法もあるようです。

自分の中で「答えない質問用のバケツ」を意図的に用意しておく。
そうすると、自分が考えるべきことに集中的に思考投入できます。

限られた資源を有効活用するために、戦略的に「わからない」と答えていく姿勢も必要なのでしょう。

まさに、戦略論で重要な問い「何を捨てるか?」に繋がる示唆ですね。

明日から取れるアクション1つ

  • 52の思考法のうち、上述した5つの思考法を試してみる