BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『「頭がいい」の正体は読解力』樋口 裕一

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この本で解ける疑問は?

  • 「読解力」とは何なのか?
  • なぜ「今どきの若者は読解力がない」と言われるのか?
  • 「読解力」を鍛えるにはどうすればよいか?


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『「頭がいい」の正体は読解力』って?

「君はさ、読解力がないよね」

これは、一番言われたくない言葉の一つですね。

言い換えると「君、頭悪いね」と同義なわけです。

繰り返しますが、こんなセリフは絶対に言われたくありません。

 

ただ一方で、現実を直視すると、私は国語が致命的に苦手なんです。

人生でセンター試験を2回受けたわけですが、国語の現代文は4割しか点数を獲得できませんでした。

人の2倍もセンター試験を受けているのに、2年連続でこの点数。

 

そんな危機感を抱いていたところ、本書『「頭がいい」の正体は読解力』と出会いました。

読んでみた結果、半分は「もっと早く出会っていればよかった」、もう半分は「今のタイミングで出会っておいてよかった」と思えるような良書でしたので、ご紹介します。

まずは本書を要約した「ペライチ」を見ていきます。

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

本書の内容を要約すると、次のことが書かれていました。

  • 読解力とは、物事(人間関係/社会・自然現象…文章/図表)を読み取り、理解する力を意味する。
  • なぜ多くの人が読解を苦手とするのか?
    第一の理由は、言葉を運用できないからである。辞書的な意味を知っていても、それを活用できない。抽象的な文が出てきたら、次にそれを具体的に説明したり、逆に具体的に書いていたら、あとで抽象的にまとめたり…これらの基本的な言葉の仕組みが頭に入っていない。
    第二の理由は、文章を自分で書いた経験が少ないからである。書けば、抽象と具体の仕組み、文章の論理構造、書き手の様々な工夫が理解できる。
  • では、どうやって「言葉を運用できる=語彙力が高い状態」と「文章を書ける=文章力が高い状態」を実現できるのだろうか?
  • まず、「語彙力」を高めるためには、言葉の「言い換え力」を鍛える必要がある。そのためには、常体と敬体を言い換えたり、具体と抽象を言い換えたりと、様々な方法がある。
  • 次に、「文章力」を高めるためには、書いて思考をクリアにする習慣を持つとよい。まずは、文章を書くための「型」に当てはめながら書いてみる。「型」には、もっとも基本的な「主張→根拠」で展開するA型や、その逆「根拠→主張」で展開するB型などがある。慣れてきたら、「問題提起→意見提示→展開→結論」で論を述べるC型に挑戦するとよい。
  • 最後に、先に述べた「語彙力」と「文章力」を応用して、「読解力」を鍛える。例えば、文章を書く型(C型がオススメ)に当てはめながら、文章を読んでいくと、論理構造の理解が進む。
    そうしていくうちに、筆者が一番言いたいことがわかってくる。具体的には「確かに…。しかし…。」の骨子が見抜けたら、筆者の主張を理解できたも同然である。

いかがでしたでしょうか。

個人的には、次の主張を読んだとき、目から鱗が落ちました。

「読解力の前提には、語彙力と文章力がある」

読むと「当たり前では?」と思えるくらいシンプルですが、意外と見落としていた点でした。

演習問題もついていて、「流石は大学受験を長年支援されているプロフェッショナルの本だな」と思い知らされました。

 

学び

読解力とは、物事の「要点」を読み解く力

本書を読んでみて、改めて「読解力とは何か?」について考えさせられました。

個人的には、読解力とは、物事の「要点」を読み解く力だと解釈しました。

 

以前にも述べましたが、要点とは「要点=問い×答え×根拠」で構成されています。

「問い」を読み解く

今、我々が解くべき問いは何なのか?社会問題を結びつけたときに、本当にこれは解くべき問題なのか?

こういった試行錯誤を何度も何度も頭の中で繰り返すことで、「問い」を読み解く力が鍛えられるのだと思います。

 

では、これらの試行錯誤を繰り返すためには、どんな材料が必要なのか?

それは、昔からの普遍的なモノの見方が手に入る「リベラルアーツ」かもしれませんし、他者との対話かもしれません。

いずれにせよ、鍛えるのが一番難しい能力が、この「問いを読み解く力」「新しい問いを立てる力」だと思います。

「答え」を読み解く

これは、「問い」が定まれば、自ずと理解できるケースがほとんどです。

「答え」が中々読み解けないのは、「問い」が曖昧のままだからです。「問い」を具体的に深く理解すればするほど、「答え」も特定しやすくなります。

 

そして、「答え=主張」らしきものを見つけたら、本書で言われていた「確かに…。しかし…。」の構造に当てはまるかを検証してみましょう。上手くハマれば、それが探していた「答え」だといえます。

「根拠」を読み解く

これは、「問い」と「答え」が定まれば特定できます。

1つ注意点を挙げるとすれば、「筆者は、根拠の網羅性を、どんな枠組みで担保しているか?」を見抜かねばならない点です。

  • 主張を「ヒト・モノ・カネ」の枠組みで根拠づけようとしているのか?
  • それとも「事前・事後」の枠組みで根拠づけようとしているのか?

…このような「枠組み」を見つける練習をしておくと、「根拠」を読み解きやすくなります。

それに、自分が論を展開する際にも、「枠組み」を作って、説得力のある主張を展開できるようにもなります。

 

…と、だいぶ抽象的に語ってしまいましたが、「具体的にはどういうこと?」と思われた方は、こちらの記事を是非ご覧ください。

私なりに「要約とは何か?」を考察したものです。「問い・答え・根拠」の話も、ここで解説しております。

(ビジネススクールの教授や、戦略コンサル出身の方々にもお褒めいただいたので、内容は保証いたします)

明日から取れるアクション1つ

  • とにかく、テーマや媒体は何でもいいので、外部に文章を発信してみる
    (文章を書けば、語彙力も使うハメになりますし、読解力も鍛えられますので)


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