BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

まだダメ本に1000円以上払ってるの?『新書がベスト』小飼 弾

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この本で解ける疑問は?

  • ハードカバーではなく、新書を読むメリットって何?
  • 新書はどう選べばいいの?
  • 新書はどう読むと効果的?

 

『新書がベスト』って?

本書は、「ビジネス書の書評に、新書も紹介していきたい」と思うに至ったきっかけとなった本です。

毎月、「月間コスパ大賞」という題目で、読んで良かった新書を紹介しているのも、この本に感化されたためです。

今回は、その「新書の魅力」を存分に伝えたく、『新書がベスト』をご紹介します。

-Why-なぜ書かれたのか?

本書の「そで」の部分には、次のように書かれています。

本の選び方に正解なんてない。全部読もうとしなくていい。

コツをつかんで「たかが読書」と思えるようになれば、知的レベルは自然と上がっていくのです。

そこで最適なのが、新書。どんどん「つまみ読み」して脳内マップを広げていけば、他の本なんて読まなくても十分です。

もはやウェブ抜きの読書はありえない時代。

莫大な情報を誰でも簡単に取り出せるからこそ、読み方を変えないと「情報弱者」になってしまいます。

新書というツールを最大限に生かす方法、人と差がつく選び方、楽しみ方をゼロから教えます。(本書の「そで」より)

そのまま抜き出すと、「新書というツールを最大限に生かす方法、人と差がつく選び方、楽しみ方を伝えることで、情報弱者から脱出させること」が本書の目的です。

-What-なにをすべきか?

いわずもがな、本書のメインメッセージはこの一言に尽きます。

これからの世の中で生き残りたければ、新書を読め。(14ページ)

読書が大事だということは、これまでの記事でも散々述べてきましたね。
下記の記事一覧を読んでいただいても明らかなように、確かに「今後、生き残るためには、読書は不可欠」です。

しかし、なぜ新書なのでしょうか?

この理由について見ていきましょう。図1をご覧ください。

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図1

なるほど、色々と「ハードカバーにない利点」がありますね。

例えば、「1,000円以上出す価値のある本はそんなにない(新書こそ中身が問われる)」。

確かに、1,000円以上の値がついた本にも、ダメ本は溢れかえっています。
しかし、「新書こそ中身が問われる」とは、どういうことでしょうか?
筆者は次のように説明しています。

紙の書籍はネットのコンテンツと異なり、どうしてもある程度のボリュームとクオリティを見込めるものでないと出せません。紙という高価な媒体を使って利益を出すには、大量に印刷できることが前提になるからです。新書に収められないということは、もう刷る必要のない情報と言い切ってもいいでしょう。(28ページ)

(中略)

また、新書のカバーはレーベルごとに統一されています。つまり出版社にしてみれば、装丁でごまかすことができないわけで、中身で勝負するしかないわけです。新書になっているというだけでも、最低限の品質基準を満たしていると考えて間違いないでしょう。(29ページ)

要は、

  • 新書になった時点で、品質は担保されている
  • 見かけ倒しも可能なハードカバーと違って、新書は「中身勝負」

…ということです。

-How-どのようにすべきか?

では、どのように新書を扱っていけばよいのでしょうか?

ここでは次の2つの論点について見ていきます。

  • 新書の「選び方」「読み方」は?
  • 新書を10倍生かす方法とは?
新書の「選び方」「読み方」は?

これは、初級者用と中級者用に分けられます。図2をご覧ください。

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図2

ここでは、初級者用について詳しく見てみます。

図2には3つの方法が述べられていますね。
それぞれ、理由を加えると、次のように整理できます。

  • 「選ばず」「適当に」本を買う
    選り好みすることなくたくさん本を読んだ中から、お気に入りの本が見つかるから

  • 300冊大人買いする
    20数万円分費やして300冊買うと「痛み」が伴い、三日坊主を防ぐことができるから

  • 最初の10冊を意地でも読み通す
    続けて10冊くらい読んでみると、「読書なんてこんなもんか」と思えて、読書に対するハードルが低くなるから

自分を思いっきり追い込むことで、読書を一気に習慣化させる作戦です。
20万円も注ぎ込むと、「消費」ではなく「投資」にしようと、意地でも頑張る気になれますね。

新書を10倍生かす方法とは?

これは全部で10個あります。図3をご覧ください。

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図3

中でも面白かったのが「タイトルから本の出来を測る」です。

筆者は「タイトルが短いものほど、ハズレ率が下がる」と言っています。
興味深いですね。

本書では次のように説明されています。

さて、新書では、何の飾り気もないタイトルほど付けるのが難しいということをご存じでしょうか。中でも岩波新書は、『数学入門』(遠山啓)、『インターネット』(村井純)といった単語だけのタイトルを付けた傑作を数多く揃えています。コンソメスープや卵焼きで料理人の腕が試されるように、シンプルなタイトルはごまかしが一切ききません。(59ページ)

確かに、タイトルをシンプルにすると、それだけで覚悟を感じます。
「王道のテーマで、ナンバーワンの本になる」そんな気概も伝わってきます。

 

いかがでしたでしょうか?
この記事では、本書の「新書というツールを最大限に生かす方法、人と差がつく選び方、楽しみ方」を中心に解説してきました。
まとめとして「ペライチ」を図4に示しておきます。

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図4

本書の後半部分は、筆者が選ぶ「スゴ本」と「ダメ本」が20冊以上紹介されていますが、これも見物です。

是非、ご覧ください。

 

学び

本ビジネス書を通して、次の学びを得ました。

「脳内マップ」を埋めていくように本を読む

これは、図2の「中級者向け」の読み方にあったキーワードです。

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この「脳内マップ」こそ、本ブログで作り上げたいものだと、再確認できました。

「ビジネス書の脳内マップ」を完成させたいんですよね。

現時点版では、図5がそれにあたります。

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図5

最近難しいと感じているのが、「P.専門知識」のマップをどう開拓するか。

というのも、「知識」というのはすぐに陳腐化するからです。

都度都度スクラップ&ビルドしていくのもいいのですが、せっかくなら「時代が移ろいでも不変な切り口」にした方がカッコいいですし、役に立つのでは?
…と思いながら、日々試行錯誤しています。

そのヒントを得るためにも、本書で示されていたように、「本を選ばず、適当に、たくさん読む」。これをやっていこうと思います。

明日から取れるアクション1つ

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