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【要約・書評】『書くのがしんどい』竹村 俊助

この本で解ける疑問は?

  • 書くことがない、伝わらない、読まれない、書いたものがつまらない、続かない…いったいどうすれば?

『書くのがしんどい』って?

「文章を少しでも上手く書きたい」と思っている方…

この本は絶対に読むべきです。

 一文一文に、文章を書くためのエッセンスがギュッと詰まっています。

 

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

  • 書くのがしんどい理由は、1)書くことがなくてしんどい、2)伝わらなくてしんどい、3)読まれなくてしんどい、4)つまらなくてしんどい、5)続かなくてしんどい、この5つ。
  • 書くことがなくてしんどいときは、以下のことを心がけること。
    ★自らコンテンツを生み出すのではなく、まずは他人や周りのことを発信する
    ★ダムに水を溜めるようにメモをとる
    ★「つまり?」「たとえば?」「それで?」「そもそも?」で文章を膨らませる
  • 伝わらなくてしんどいときは、以下のことを心がけること。
    ★わかりやすい文章とは「読む速度と理解する速度が一致する文章」のこと
    ★削れるものを削る
     - 「説明しなくていいもの」を削る
     - 「~という」をやめる
     - 「〇〇ですが」「〇〇なので」は危険
  • 読まれなくてしんどいときは、以下のことを心がけること。
    ★「自分が書きたいこと」と「周りが読みたいこと」が重なる部分を書く
    ★書くときは自分を褒めながら、読むときは自分をけなしながら
    ★自分にしか書けないことを、誰にでもわかる文章で書く
  • つまらなくてしんどいときは、以下のことを心がけること。
    ★面白い文章は共感8割、発見2割
    ★文章に「サビ」をつくる。そして、サビはハッキリ「言い切る」
    ★半径3メートル以内のことで例える
  • 続かなくてしんどいときは、以下のことを心がけること。
    ★長文にチャレンジする前に、Twitterで「書く訓練」をする
    ★たくさんスベる。スベるほど、自分に求められているテーマがわかってくる
    ★自分が得たい情報を自ら発信することで、逆に欲しい情報が集ってくる

いかがでしたでしょうか。

一行一行 に、こういった名言が詰まっています。

特に一番印象に残ったのはこの一言。

わかりやすい文章とは「読む速度と理解する速度が一致する文章」のこと

この一言には、いくつも大事なエッセンスが含まれている気がします。

300ページ以上あるこの本、是非「文章を書くためのバイブル」として、一家に一冊置いておくべき本だと、自信をもってオススメします。

学び

意識さえすれば、文章はいつでも上手くなれる

文章を書く。

これほど機会に恵まれているものは、滅多にありませんよね。

  • 「これ、先方にメール投げといて」
  • 「今日の会議、議事録書いといて」
  • 「明日までに資料まとめといて」

これらの仕事は、毎日のように耳にしてますよね。

全部「書く訓練」に利用できます。

文章を短く区切る、箇条書きで要点を書きだす、「しりてが」などの曖昧な接続詞を禁止する…工夫しようと思えば無限に工夫できます。

 

そして、仕事でもしムカついたら、ムカつく思いをポジティブに変換して、SNSで発信してみる。

そういったちょっとしたことを1ヶ月、1年と続けていくと、きっと見違えるほどマッチョな文章を書けるようになっているはず。

そんなことを思いながら、今日もこのブログを書いてみました。

まだまだ、『書くのがしんどい』のレベルには遠く及ばないことがわかって、また一つやる気を高めることができました。

 

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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