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【要約・書評】『情報断食』鈴木 七沖

この本で解ける疑問は?

  • 頭の中を空っぽにすると、どんなメリットがあるの?
  • どうやって頭の中を空っぽにすればいいの?

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『情報断食』って?

本書を読んでまず驚きました。

「まさか断食のメカニズムをこんな風に応用できるとは?」

 

今の時代、情報量は増えることはあっても、減ることはありません。

じゃあそれに比例して、我々の脳みそのキャパシティも広がっていくかというと、そんなことはありません。

すると、何が起こるかというと、我々の脳みその稼働率が上限に達して、新しく発想したり気づきを得たりする余裕がなくなってしまいます。

PCの空き容量が無くなるとパフォーマンスが下がるのと同じメカニズムですね。

では、どうすれば脳内の容量を空っぽにして、パフォーマンスを上げればよいのか?

この問いに答えてくれるのが、本書『情報断食』です。

 

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

  • 情報断食とは、頭を空っぽにすると、それを埋めようとする力が働いて、必要な情報が向こうからやってくる…そんな原理原則を用いた「思考のリセット法」のこと。
  • 情報断食によって得られるものは3つ。
    ①脳と心が休まって穏やかな気持ちになれる
    ②思考が内側に深まることで新しいアイデアがわいてくる
    ③自分の役割と使命が明確になる

では、どうすれば情報断食ができるのかというと…

  • 自分が普段情報を得ている「情報源」を洗い出す
  • それぞれの情報源の活用方法を振り返る
    ★「ながら見」している情報源は手放す
    ★その他の情報は、優先度が低いものから「少しずつ」手放す ※一気に手放すと、リバウンドしてしまう
  • 5感でアンテナを張って、以下の気づきに集中する
    ★時間の気づき:①外側の世界に流れている時間、②わたしのなかに流れている時間、③大自然のなかにたゆたう生態系の時間の3つの時間の存在を知る
    ★世界の気づき:思ったことを行動に移すから現実化する
    ★体の気づき:体の仕組みをしることで命の活かし方がわかる
    ★意識の気づき:わたしor私以外×意識or無意識…の4種類の意識があることを知っておく
    ★人生の気づき:人生の意味は体験を通して、私自身が答えていくもの

いかがでしたでしょうか。

実は、筆者も次のように述べている通り、この「情報断食」は非常に難易度が高い取り組みです。

ささっと情報を整理して、ささっと何も考えない時間を過ごし、「はい、これで情報が断食できました~」という体のものではありません。簡単なノウハウ本ではないので、あらかじめご了承ください。

p33

なので、平たくいうと

  • ピシッとした手順はない
  • 自分の「意識」と向き合うという掴みどころのない行為である
  • 効果が実感できるまで時間も要する

…これらが、情報断食の難しさなのでしょう。

しかし、情報を断食することができれば、見込める効果も絶大です。

私も今日から挑戦してみます。

学び

私にとって「ながら見」「何となく見」している情報源とは?

私事で大変恐縮ですが、自分が「ながら見」「何となく見」している情報源を挙げてみたいと思います。

 

まずは、「ながら見」しているものをピックアップ

私は、テレビのニュースですね。

ぶっちゃけると、「昨日のニュースで何が話題になっていたか?」と問われると、1つかよくて2つくらいしか思い浮かびません。

なので、私にとってテレビは不要なのかもしれません。

次に、「何となく見」しているものをピックアップ

実は、現在はありません。

数年前に新聞を、何となく「新聞に書いてあることを知ってないとマズいかしら」くらいの気持ちで読んでいました。

しかし、よく考えると「自分にとって本当に大事な情報は、人伝いに耳に入ってくるんじゃないか」と思えてきて、以降新聞は読まなくなりました。

それから3年経ちます。

一時的に「そんなことも知らないの?」と言われる恥ずかしさはあります。

ですが、その瞬間に大事なことを知れるわけですから、特に不自由はありません。

…と、こんな風に、探してみると「意外と不必要な情報」が結構あるかもしれませんね。

 


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  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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