BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。

【書評】『LIMITLESS 超加速学習』ジム・クウィック

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この本で解ける疑問は?

  • 能力と可能性を無限に高める学習法とは?
  • 学びの要である「集中力」を維持するための方法は?

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『LIMITLESS 超加速学習』とは

「今からプログラミングを学び始めても、たぶんもう無理」
「集中しようと思っても、なかなか集中できない」

こういった学習の妨げを取っ払ってくれるのが、今日ご紹介する『LIMITLESS 超加速学習』です。

早速、レビューをしていきます。

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※★の基準は以下の通りです。
★★★★★:満足
★★★★:やや満足
★★★:普通
★★:やや不満
★:不満

わかりやすさ

「わかりやすさ」については、以下2つの観点で評価していきます。

  1. 本の内容が「体系的」に分解・整理されているか?
  2. 中学生や高校生でもわかる表現で書かれているか?

詳しく見ていきましょう。

本の内容が「体系的」に分解・整理されているか?

この本では数多くの方法論が紹介されていますが、それらが「マインド」「モチベーション」「メソッド」の3つの枠組みで整理されていてわかりやすいです。

「あ、これはマインドの話ね」と、1つひとつの方法論の位置づけをおさえながら、読み進めることができます。

一方で、紹介されている方法論がだいぶ幅広いので、もう少し重みづけや優先順位づけがなされていると、より一層わかりやすいなと感じました。

中学生や高校生でもわかる表現で書かれているか?

一般的には、「翻訳は和訳がわかりにくい」というハンディキャップがあります。

しかし、この本は翻訳本の中でも、非常にわかりやすい部類に入るかと思います。

  • 一文一文が短く区切ってある
  • 「無理やり和訳したでしょ?」的な意味不明な漢字表現も少ない

…と、読みやすくする工夫が随所に施されていました。

深さ

「深さ」については、元コンサルっぽく「So what?」「Why so?」「How?」と問いかけながらレビューしてみます。

具体的には、以下の3つの観点で見ていきます。

  1. 他の本に無いような「あっと驚く洞察」がなされているか?(So what?)
  2. 主張の論拠は十分か?ツッコミどころが多すぎないか?(Why so?)
  3. 明日からすぐ実践できるほど具体的な内容か?(How?)
他の本に無いような「あっと驚く洞察」がなされているか?

学習の方法論自体は、いろいろな本に書かれていたものをギュッと凝縮させた印象を抱きました。

一方で、学習にあたっての「マインドセット」「モチベーション」の作り方は、斬新な示唆がいくつか紹介されていました。

例えば、「人間の脳は10%しか使われていない」といった一般的な思い込みを、この本では定量的な根拠によって否定してくれます。

学習にあたってマイナスとなる固定観念を取り除いてくれる点で、非常に有益な本だと思います。

主張の論拠は十分か?ツッコミどころが多すぎないか?

定量的なデータが豊富なのは、翻訳本の強みですね。

この本も、色々な文献や研究データが添えられていました。

特に、人間の集中力の維持時間に注目した「ポモドーロ式勉強法」などは、説得力が高い方法論でした。

「それ、本当に効果あるの?」という疑問に丁寧に答えてくれる。

ここが、海外の書籍のウリですね。

明日からすぐ実践できるほど具体的な内容か?

方法論が数多く紹介されているので、読んだ人が「最低でも1つは、明日から実践できるハウツー」をゲットできるはずです。

私も、3つほど早速実践してみました。

しかし一方で、実行までのハードルが高い方法論もあります。

例えば、ネガティブ思考に陥らないために「ANTをころす」という手法が紹介されています。

自分の頭の中に巣喰っている「automatic negative thoughts」を取り除くことを「ANTをころす」と表現しているわけです。

しかし、「どうやってANTを取り除けばよいか」までは書かれていないので、実践するまでもうワンクッション必要です。

…このように、モノによっては、実行に移すのが難しい方法論も一部ございます。

ですが、それを上回る量の「実践的な方法論」も紹介されていますので、全く問題ないかと思います。

学び

この本を読んでみて、備忘録がてら、印象に残ったポイントを図解してみました。

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マインドセットの観点では、以下のステップで、自分の中の固定観念を取り除く必要があるなと痛感しました。

  • 自分が囚われている固定観念に気づく
  • 固定観念の根拠を確かめる
  • 新しい信念を作る

次に、モチベーションの観点では、HEARTな目的を設定することが効果的だと学びました。

  • Healthy(健康的)
  • Enduring(持続的)
  • Alluring(魅力的)
  • Relevant(自分の信念や理念と関連がある)
  • Truth(自分のやりたいことに忠実である)

最後に、メソッドの観点では、特に「集中力を高める方法論」が効果抜群でした。

  • 4-7-8呼吸法で深呼吸する(4秒息を吸って、7秒息を止めて、8秒かけて息を吐きだす)
  • 先延ばしにしていることで、自分の集中力を損なっていることを1つ挙げて、片付ける
  • 「集中しなくていい時間」をスケジュールに組み込む

以上のことを実践してみたら、自分でも自覚できるくらい、学習効率が上がりました。

よろしければ、『LIMITLESS 超加速学習』を手に取ってもらえると、嬉しく思います。


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