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【図解つき】2020年出版のおすすめビジネス書10選

(出典:https://unsplash.com/photos/CjdsgW4cVSU

今年2020年もたくさんのビジネス書を読みました。

具体的にはこんな感じです。

  • 300冊を立ち読み
  • そのうち200冊を購入
  • そのうち100冊をレビュー

このうち半分以上は2020年に出版された本です。

 

コロナなど大きな転換点を迎えた2020年。

世の中の人たちは何に高い関心を持ち、有識者たちは何を発信しようとしたのか?

この問いの答えを知るために、今年出版された本をひたすら読み漁りました。

今回は、その中でも、特にみなさんにオススメしたい書籍をピックアップいたしました。

是非、2020年の振り返りに活用いただければと思います。


おすすめ本の選定基準

ビジネスの基礎力を底上げしてくれる本であること

BIZPERA(ビズペラ)では、「マインドセット」「スキルセット」「ナレッジセット」の3つの枠組みを網羅する形で、ビジネス書評を提供しています。

以下のカテゴリーマップをご覧いただくことで、「自分は今、どのビジネス筋力を鍛えようとしているのか」を見える化できます。

今回はこのマップに沿って、「2020年に出版されたおすすめビジネス書」をご紹介します。

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良書の基準を満たしていること

BIZPERA(ビズペラ)では、おすすめのビジネス書を「わかりやすさ×深さ」の2軸で選定しています。

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もう少し具体化すると、以下のチェックリストを使って、なるべく「わかりやすさ」と「深さ」を担保できるよう努めています。

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もし、本の選定基準をもう少し詳しくしたい方がいらっしゃれば、こちらの記事も是非ご覧ください。

ビジネス書の良し悪しを見抜く「2つの軸」とは? - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

マインドセット編

①『フルライフ』石川 善樹

https://amzn.to/3o3Xd8e

2020年はコロナ禍や有名人の死などの影響もあって、改めて「どう生きるか?」という問いに焦点があたった。そんな一年だったように思えます。

そんな「生き方」に頭を悩ませる私たちに、思考の補助線を授けてくれるのが本書『フルライフ』です。

フルライフとは、Well-Doing(自分を高める)とWell-Being(自分らしくいる)の重心を理解してバランスを取る時間戦略のことです。

以下に図解してみました。

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図解するとこんな感じなのですが、特に印象的だったのが「重心」という考え方です。

例えば、1週間の過ごし方を有意義にするためには、「土曜日を1週間のスタートと捉えて、金曜日の夜は早く寝ること」の1点の重心に集中するだけで、大きな効果が見込める。

このように、物事の「重心」を見抜くクセをつけておくことで、より良い人生が送れるようになる。

そんな深い示唆をいただいた本でした。

【1枚でわかる】『フルライフ』石川 善樹 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

②『これからの生き方。』北野 唯我

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先ほど、DoingとBeingの話をしましたが、Beingにフォーカスして語っているのが、この『これからの生き方。』です。

しかもこの本、章立てが秀逸なんです。

  1. 漫画編
  2. ワークシート編
  3. 独白編
  4. 漫画の登場人物(架空)へのインタビュー集

一見するとメチャクチャな構成に見えますが、実際に読んでみると本当に驚くと思います。

漫画で揺さぶられた感情や思いを、ワークシート編で理路整然と整理された…と思いきや独白編のエモいストーリーでまた心がかき乱される。

そうやって具体と抽象を行き来することで、「生き方」についての思考が深まっていく。

…と、実に計算されつくした構成です。

そんな本書を無理やり図解したものがこちらです。

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2020年を振り返ると、真っ先にこの本が頭に浮かぶ…そういっても過言じゃないくらい思い出に残る本でした。

というのも、実際に著者の北野 唯我さんに直接インタビューする機会があったからです。

インタビューの内容含めて、こちらの記事にまとめております。よろしければ読んでいってもらえると嬉しいです!

【1枚でわからない!?】『これからの生き方。』北野 唯我 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

③『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木 仁平

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繰り返しになりますが、DoingとBeingという考え方がありましたね。

このDoing(やりたいこと)の見つけ方を、これでもかというくらいわかりやすく書いてあるのが本書『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』です。

  • 5つのステップに沿って、大事にしている価値観を言語化する
  • 5つの質問を通して、得意なことと好きなことを浮き彫りにする

これらの方法論の説明が本当にわかりやすい。

私も、本書のメソッドに沿って、自分がやりたいことを図解してみました。

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「やりたいことを見つける」という抽象的でつかみどころのないことを、ここまでロジカルかつ体系的にまとめている本は見たことがありません。

年末年始などに是非オススメしたい一冊です。

こちらの記事でも詳しくレビューしています。

【1枚でわからない!?】『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木 仁平 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

④『参謀の思考法』荒川 詔四

https://amzn.to/37a7lWt

お次は打って変わって「プロフェッショナル・マインド」「仕事の心構え」について書かれた本をご紹介します。

この本は、幾多もの修羅場をくぐり抜けた筆者にしか書けない「現場感」に満ち溢れたものでした。

ブリヂストンの社長の片腕として、ビジネスの最前線で活躍される中で培った「参謀の思考法」にはたくさんの金言が詰まっています。

その金言たちをピックアップしたものが次の図です。

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中でも一番好きなのは、"すべては「合目的的」に考える"という考え方です。

目的のためには、いい意味で手段を選ばない。そんなしたたかさが求められているのでしょう。

以下の記事でも詳しくレビューしてます。

【1枚でわかる】『参謀の思考法』荒川 詔四 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

スキルセット編

⑤『問いこそが答えだ!』ハル・グレガーセン

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世の中が「解決策」で溢れ返っている現在では、「課題解決力よりも課題発見力」がモノを言います。

その課題発見力こそが「問いを立てる力」です。

この本は「問いの立て方」について400ページもの分量を割いて解説しています。

実際にページをめくると、その熱量に圧倒されます。

そんな本書を1枚に図解したものがこちらです。

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個人的には、本書で紹介されている「クエスチョン・バースト」なる手法がとても印象的でした。

リスクフリーな環境で、テキパキと「問い」だけをブレストしていく。

これからは、こういったスキルが求められるのかもしれませんね。

以下の記事でも詳しくレビューしていますので、よろしければご覧ください。

「筋の良い問いと悪い問い」についても考察してみました。

【1枚でわかる】『問いこそが答えだ!』ハル・グレガーセン - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

⑥『書くのがしんどい』竹村 俊助

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「文章力の本で一番オススメは何ですか?」と聞かれたら、迷わずこの本をオススメします。

  1. 書くことがなくてしんどい
  2. 伝わらなくてしんどい
  3. 読まれなくてしんどい
  4. つまらなくてしんどい
  5. 続かなくてしんどい

私たちが普段直面しているこの五重苦を取っ払ってくれます。

特に個人的に印象に残った点を以下にまとめてみました。

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今でも本棚において3ヶ月に1度は読み返しています。

「文章の書き方バイブル」として一家に一冊置いておくと安心ですね。

レビューもまとめていますので、是非ご覧ください。

【1枚でわからない!?】『書くのがしんどい』竹村 俊助 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

⑦『ファシリテーション型業務改革』榊巻 亮、百田 牧人、岡本 晋太朗

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2020年はDX(デジタルトランスフォーメーション)が流行った年でもあります。

このDXは「D=デジタル」の方が注目されがちです。

しかし、本当に大切で難しいのは「X=トランスフォーメーション」の方です。

いくら「最新のビジネスチャットツールSlackを導入しましょう」と号令をかけても、長年のメール文化が根強く残ったままだと、いつまでたってもコミュニケーションの効率化は実現されません。

XあってのDXなわけです。

そのX=変革を進める際の難所や突破に求められるスキルについて語った本が、この『ファシリテーション型業務改革』です。

本書の骨子を図解すると、以下の通りです。

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最初の「構想立案」だけでも、学ぶべきエッセンスがたくさんありますね。

この本の特に素晴らしい点は、以下の特徴を有していることです。

  • 住友生命の営業用タブレット刷新PJの実例が書かれている
  • 登場人物はいずれも実名
  • プロジェクトで実際に使用された資料が紹介されている
  • プロジェクトの立ち上げから完了までストーリー形式で書かれている

「これほど生ナマしい本は見たことが無い」

そう言い切れるほど迫力溢れる一冊でした。

【1枚でわからない!?】『ファシリテーション型業務改革』榊巻 亮、百田 牧人、岡本 晋太朗 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

ナレッジセット編

⑧『シン・ニホン』安宅 和人

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この本は、私の力量では、著者の安宅 和人氏の思考回路を全て読み解ききれませんでした…

それくらい示唆に富んだ本であることをお約束します。

  • 2020年の我々を取り巻く変化をどう理解すればよいか?
  • 日本が直面している課題は何なのか?
  • 課題を解決し、日本がもう一度立ち上がるために取るべき戦略は何か?

…このように、驚くべき視座の高さで、日本全体が取るべき戦略を語っている本です。

私なりに以下のように図解してみましたので、よろしければご参照ください。

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もう少し詳しく書評を読みたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。

【1枚でわからない!?】『シン・ニホン』安宅 和人 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

⑨『三位一体の経営』中神 康議

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本書『三位一体の経営』が最も強調しているのは、経営者・従業員・株主のトレードオフをトレードオンに昇華させる「複利の経営」である。

本書では、世の経営のやり方を次の4タイプに整理している。

  1. 売上や利益の大小を第一とする「額」の経営
  2. 利益率に注目する「率」の経営
  3. ROE・ROA・ROICを重視する「利回り」の経営
  4. 長期持続的なROE・ROA・ROICを追求する「複利」の経営

このうち、長期的な利益を創出できるのが4である。

そして、この4の経営に辿り着くために、次の論点を解き明かしている。

  • どうすれば複利を生み出すための「障壁≒事業経済性」を作り出せるか?
  • その障壁を、どうすれば長期的に持続できるか?
  • 具体的にどの指標を用いれば、経営が上手くいっているかを判断できるか?

私なりの本書の骨子を 解釈したものが次の図である。

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この「ROE≧ROIC≧ROA>WACC」の黄金比も秀逸です。

もう少し本書の詳細を知りたい方は、次の記事をご覧ください。

【1枚でわかる】『三位一体の経営』中神 康議 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

⑩『逆・タイムマシン経営論』楠木 建、杉浦 泰

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本書は、我々がハマりがちな3つの同時代性の罠を教えてくれます。

それは「飛び道具トラップ」「激動期トラップ」「遠近歪曲トラップ」の3つです。

中でも、テクノロジーが発達した現代では、「飛び道具トラップ」に注意する必要があります。

そんな「飛び道具トラップ」について図解でまとめてみましたのでご紹介します。

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「これからはDXだ!AIだ!」みたいな声が聞こえてきたときは要注意ですね。

この本についてもう少し知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【1枚でわからない!?】『逆・タイムマシン経営論』楠木 建、杉浦 泰 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

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