BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『これからの世界をつくる仲間たちへ』落合 陽一

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この本で解ける疑問は?

  • ボーっとしていると、人間はコンピュータの下請けになるって本当?
  • 自分が「やりたいこと」を見つけるための、意外と簡単な方法とは?
  • よく言う「文脈」や「ストーリー」ってどうやって作るの?


https://www.amazon.co.jp/dp/4093897646

 

『これからの世界をつくる仲間たちへ』って?

今回は久々に落合 陽一さんの本です。

※前回扱った本はこちらです。

落合 陽一さんの本を読んでいて、個人的に好きなのが「最初は何言っているのかわからないけど、何度か読み直すうちに"こういうことか!"となる感覚」です。

非常にわかりやすい文章で書かれているので、「理解」はしやすいんです。

ただ、万人とは違う視点で論を展開されているので、「納得」に時間がかかる。

しかし「納得」に行きついたときの気付きはとてつもなく大きい。

なので、落合 陽一さんの本は好きなんですよね。

では、回りくどくなってしまいましたが、本書の「ペライチ」に入っていきます。

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

本書の内容を要約すると、次のことが書かれていました。

  • 我々を取り巻く環境として、「人がコンピュータに動かされる時代」になりつつあることを認識しておく必要がある。例えばUberは、コンピュータのプラットフォーム上で、タクシードライバーが動いている構図である。今後、中間管理職が担っている「マネジメント」も、コンピュータが担うようになる。

  • 以上のような環境下で、コンピュータに無い価値を発揮していくためには、問題を解くのではなく、発見できるようになる力を身につける必要がある。問題を解くのは、コンピュータの方が得意だからである。問題を発見するときは、身構えずに、「自分が解決したいと思う小さな問題」を少しずつ探していけばよい。そうして探した問題のうち、「なぜか自分には気になって仕方がない問題」を見つける。それが、世間一般でいう「やりたいこと」に合致する。

  • 次に、見つけた「小さな問題」の解決に周囲を巻き込むために、「文脈」や「ストーリー」を肉付けしていく必要がある。そのために、次の5つの問いを解いてみるとよい。

    ①それによって誰が幸せになるのか?

    ②なぜいま、その問題なのか?なぜ先人たちにはそれができなかったのか?

    ③過去の何を受け継いでそのアイディアに到達したのか?

    ④どこに行けばそれができるのか?

    ⑤実現のためのスキルは他の人が到達しにくいものか?

  • 最後に、ストーリーで問題を語れるようになった後は、その問題を解くのに必要な暗黙知を貯めていく必要がある。この暗黙知は、他人にはコピーできないものだと望ましい。

    こうした暗黙知を用いて勝負していくためには、次の武器が必要になる。それは「言語化する力」「論理力」「思考体力」「世界70億人を相手にすること」「経済感覚」「世界は人間が回しているという意識」「専門性」である。

いかがでしたでしょうか。

「テクノロジーの脅威が迫っているのは何となくわかっていたけど、どうすればいいのかわからない」という人に向けた処方箋が、この本では語られていますね。

「独自で先見性に溢れた世界観で、なおかつ的を射た論」を語った本は、非常に稀有な代物だと思います。

…と、こんな風に感動してしまいました。

これからの世界をつくる仲間たちへ』、是非オススメしたい一冊です。

 

学び

ここでも出てきた!「Why not yet ?」の問い

この本を読んでみて、個人的に一番刺さったのが「5つの問い」のところ。

読んでみて、「ああ、こうやってストーリーを肉付けしていくのか」と腑に落ちました。

その中でも、特に「②なぜいま、その問題なのか?なぜ先人たちはそれができなかったのか?」の問いを見かけたとき、ふとした感動を覚えました。

憶えていますでしょうか。そう、この本ですね。

この本を読んだときに語られていた問いがこれ。

Why not yet ?(なぜできていないのか?)

実に深い問いです。答えるのがこれ以上に難しい問いは、中々お目にかかれません。

トヨタ方式で「なぜ?を5回繰り返した」後に、さらに「Why not yet ?」を考えないといけないのですから。

しかし、この「Why not yet ?」に答えを出せたとき、パーッと目の前が明るくなる。

そんな瞬間を、回数は片手で数えるくらいですが、体感したことがあります。

そういうときは、得てして物事が非常に上手くいったことを覚えています。

 

話を戻すと、やはり「Why not yet ?」まで常に考えているからこそ、落合 陽一さんの語る論は深く骨太なんだな、とつくづく感じました。

明日から取れるアクション1つ

  • 「小さな問題」かつ「なぜか自分には気になって仕方がない問題」を1つ見つけてみる


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