BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『insight(インサイト)いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』ターシャ・ユーリック

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この本で解ける疑問は?

  • 21世紀のメタスキル「自己認識」とは?
  • 「自己認識」を妨げる障壁とは?
  • 「自己認識」を高めるには?

 

『insight(インサイト)いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』って?

多くの経営思想家やビジネスリーダーが自己認識の大切さを説いているものの、自己認識がどこから来ていて、どうすれば高められるかを科学的に検証して体系的に語ろうとするものは、あったとしてもごくわずかだった。(34ページ)

おそらく、ほとんどの方が、上述の内容と同じ疑問を持たれているかと思います。

それもそのはず。
そもそも、公的な教育の場でも、「自己認識」を高めるプログラムは提供されていません。

数少ない「自己認識」の場を挙げるとすれば、就職活動の「自己分析」でしょうか。

しかし、就職活動を終えると同時に、自己分析の習慣も終わりを迎えてしまう…そんなケースも少なくないでしょう。

 

今回は「大事だけど、習慣化されにくい」で有名?な「自己認識」について書かれた『insight(インサイト)いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』をご紹介します。

まずは本書の「ペライチ」を見ていきましょう。

※画像をクリックすると、PDF版が開きます。

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ざっくり掻い摘むと、次のことが書かれていました。

  • 自己認識とは「自分自身を明確に理解する力」を指す。自己認識には、1)自分の観点から自分自身を理解する「内的自己認識」と、2)他者の視点から自分自身を理解する「外的自己認識」の2種類がある。

  • 自己認識が中々高められないのは、いくつかの障壁が存在するためである。
    内的自己認識を妨げる障壁は、「無意識を知ることができるという迷信」「確証バイアス」「自己憐憫」「反芻」などが挙げられる。
    外的自己認識を妨げる障壁は、「周りがなかなか真実を言ってくれない」だけでなく「こちらもなかなか聞こうとしない」点が挙げられる。

  • 以上の障壁を踏まえたうえで、自己認識を高めるツールを試していくとよい。
    内的自己認識を高めるためには、振り返りのときの「問い方」や「心構え」を改める必要がある。
    外的自己認識を高めるためには、適切な相手に、適切な質問を投げかけることによって、良質なフィードバックが得られる。

  • 振り返りやフィードバックの際には、7つの柱である「価値観」「情熱」「願望」「フィット」「パターン」「リアクション」「インパクト」を意識するとよい。

…と、無理やり約してみましたが、528ページに渡る本書には、紹介しきれていない魅力が他にもたくさん詰まっています。

特に「自分教というカルト」などは、非常に興味深い内容でした。
「自己欺瞞」に陥ることが、いかに悪いことかが、痛いほど理解できます。

また、この本は日本語訳された本なのですが、表現が凄く平易でスラスラ読むことができます。
「日本語訳された本は読みにくい」のが通例ですが、本書は違いました。

太字の部分だけを読んでも、たくさんの学びを得ることができますので、是非気軽に手に取っていただきたい一冊です。

 

学び

フィードバックの貰い方

最近は「フィードバックの貰い方」について、新しい発見が多いなと実感しています。

例えば、『insight(インサイト)いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』では、次図の方法が紹介されていました。

「愛のある批判者」に、具体的な質問を投げかける点が重要でした。

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他にも『働く大人のための「学び」の教科書』でも、次図のような方法が紹介されていました。

「盲点の窓」にフォーカスして、「SBI情報」を聞く。これがポイントでした。

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※『働く大人のための「学び」の教科書』の解説はこちらをご覧ください。

 

「フィードバックを貰うのは大事」と説いている本は多いですが、「フィードバックの貰い方」についても詳しく解説している本は意外と少ないものです。

ですので、「フィードバックの貰い方」までこだわることができる人もまた、中々存在しないのでは?…と思います。

だからこそ、「フィードバックの貰い方」を工夫するだけでも、周りよりもグンと成長できるかもしれませんね。

明日から取れるアクション1つ

  • フィードバックの貰い方を設計し、最低週1回は誰かに貰いに行く
    (かつ、自分が「する側」のときも、フィードバックの仕方を意識する)