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【要約・書評】『内定者への手紙 リードザセルフ!-自分の取り扱い説明書をつくろう-』北野 唯我

この本で解ける疑問は?

  • 心身の健康を高いレベルで維持するには?
  • 自分の取り扱い説明書を作る方法とは?

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『内定者への手紙 リードザセルフ!-自分の取り扱い説明書をつくろう-』とは

毎月出版されている「内定者への手紙」シリーズ。

今回の『内定者への手紙 リードザセルフ!-自分の取り扱い説明書をつくろう-』も素晴らしい内容でした。

自分のフィジカルとメンタルを常に健康な状態にキープする。

これは、実は相当難易度が高いことです。

どれだけ高いビジネススキルを持っていても、その日の健康状態によって、パフォーマンスは大きく左右されます。

ビジネススキルだけでは、厳しい環境で戦い「続ける」ことはできないのです。

人生100年時代とはよく聞く話ですが、まさにビジネスパーソンとして50年近く働かなければならないようになってきています。

その50年間を戦い「続ける」必要があるわけです。

そのためには、自分の健康状態をキープし続けなくてはいけません。

その方法論を体系立てて、しかもたったの250円で教えてくれる本が、『内定者への手紙 リードザセルフ!-自分の取り扱い説明書をつくろう-』です。

まさに「人生100年時代をヘルシーに戦い抜くための教科書」といえるでしょう。

健康生産性を高くキープする3STEP

本書では、「健康生産性」というキーワードが登場します。

健康生産性とは、「自分の心身が健康である状態を回復・キープするための、効率性」を指している。

この健康生産性を高くするためには、3つのSTEPを踏む必要があるそうです。

  1. 原理原則をマスターする
    ビジネス界のルールを理解したうえで、自分の強みを徹底的に伸ばし切り、最後に弱みを丸める。この順番が大事。ここでいう原理原則は、内定者への手紙シリーズ①~③で述べられている
  2. 自分の取り扱い説明書を作る
    「ポジティブ・ネガティブ」×「日常・非日常」の4象限=4つのゾーンで、自分に最適なルーティングを考えるのが効果的
  3. 健康生産性を上げる
    2の取り扱い説明書にこだわりながら、日々の生活を過ごしていく

この中で、私が特に感動したのが、「ポジティブ・ネガティブ」×「日常・非日常」の4つのゾーンです。

この4つのゾーンを、私も実践してみました。

4つのゾーンを整理してみた

ポジティブのゾーンは増やす方向で、ネガティブのゾーンは減らす方向でルーティンを考えるといいそうです。

そこで、私にとっての4つのゾーンを整理してみました。

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ポジティブ×日常:こだわり・趣味

  • ブログを週3回書いて、頭と心を整える
  • サウナの代わりに、半身浴で汗をかく
  • 週1回は、近所のお気に入りの酒屋でワインを買う

ポジティブ×非日常:ワクワク・興奮

  • 月1回は、友人と飲んでゲームする時間を確保する
  • プライベートの時間の10%以上は、新しい学びに充てる(次はデザインか…)

ネガティブ×日常:面倒事・嫌い

  • 何でもかんでも依頼を引き受けない。迷ったら、断る
  • 本は買ったぶん売る

ネガティブ×非日常:怒り・悲しみ

  • すぐに決断しない。一晩寝かせてから決断する
  • イライラしたときは、必ず紙に書き出す

以上のルーティンを徹底できれば、ポジティブを増やし、ネガティブを減らすことができるんだと思います。

…と、ここまで私なりのルーティンを整理してきましたが、もちろん本書には、著者の北野唯我さん自身が実践されている行動も10個書かれています。

どれも参考になりまくることばかり書かれていますので、是非本書を手に取ってみてもらえると嬉しく思います。

「内定者への手紙」シリーズの振り返り

今回の本も素晴らしい内容でしたね。

このクオリティの本をコンスタントに出版できるのは、本当にすごいものです。

これまでどんな本が出版されていたか、改めて、内定者への手紙シリーズを振り返ってみましょう。

①『内定者への手紙 -「仕事が遅い人」と呼ばれないための、10のチェックリスト

この本は、仕事の大原則「スピード」の上げ方について書かれています。

経験が少ない若手ビジネスパーソンが唯一期待値を上回れるファクター、それが「スピード」です。

そのスピードを上げるための本質的な仕事術を学ぶことができました。

②『内定者への手紙 TOP1%に近づく最強の文章化術

この本は、北野唯我さんが実践されている文章術が、惜しげもなく披露されています。

なぜ北野さんの文章はエモくてロジカルなのか。

その秘密に迫れる本です。

250円で、「わかりやすくて、人の心を動かせる文章」を書けるようになる、オススメの本です。

③『ペインを探せ!-なぜあなたの提案は通らないのか?-内定者への手紙

この本では、相手の心に刺さる提案書の書き方を教えてくれます。

中でも一番印象に残っているのが「とはいえ?の法則」です。

関係者の「とはいえ?」を考え抜いて、先回りして潰しておく。

これが、提案を通す要諦なんだと痛感させられます。

以上、ここまで出版された内定者への手紙シリーズの振り返りでした。

いずれも250円、kindle Unlimitedだと0円で読むことができます。

まだの方、騙されたと思って、是非読んでみてください。

  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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