BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社に勤務。ホワイトでスマートに働くコンサルを目指していたが、最近は激務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

サッと考えて、サッと動ける!『頭を前向きにする習慣』赤羽 雄二

この本で解ける疑問は?

  • 悲観的な私がポジティブに物事を考えるには、どんな習慣が必要?
  • 思考して行動に移すスピードを速くするには?
  • 行動の前にくよくよ悩んでしまう自分を変えるには?

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『頭を前向きにする習慣』って?

-Why-なぜ書かれたのか?

筆者は「はじめに」で次のように述べている。

問題が起きても気を取り戻し、自分はどうすべきかを前向きに考え、行動に移していく。A4メモ書きは「頭を前向きにする習慣」となる。

今、何かに悩んでいらっしゃる方、悩み疲れて元気をなくしてしまった方にも、この前向きに考えるための方法論をお伝えしたい。 (4ページ)

つまり「悩んでいる人が一歩踏み出し、行動に移すための、思考の習慣」を伝えることが目的だと解釈できます。

では、「はじめに」でも触れられている「頭を前向きにする習慣」とは何なのでしょう?

答えは「メモ書き」にありました。

-What-なにをすべきか?

筆者は「頭を前向きにするメモ書きの習慣」を身につけることで、考えが整理され、決断が早くなり、その結果行動も早くできると述べています。

この「メモ書き」の重要性と方法論について、以下の章立てで説明されています。

序章:頭を前向きにするメモ書きの習慣
第1章:日本の危機
第2章:なぜ考えないのか
第3章:即断即決し、行動する習慣
第4章:人は誰でも前向きに考える力がある
第5章:実行できる人になる
終章:前向きに考え、生きてみる

章立てからも読み取れますが、まず第1章と2章では、「頭を前向きにするメモ書きの習慣」がなぜ必要か、危機感を煽るような問題提起からスタートします。

しかし、第4章のタイトルからもわかるとおり、「人の可能性を信じる」筆者のポジティブな志向が見て取れます。
このことからも、筆者が述べている方法論は「誰もが習得できる習慣」だということがわかります。

では、本書のキーワードである「メモ書き」はどのように書いていけばよいのでしょうか?

-How-どのようにすべきか?

「メモ書き」にあたって、筆者は次のルールを提示しています。

  • 一件一葉
  • 1分で4~6行
  • 各20~30字書く(16ページ)

以上のルールに従い、テーマは何でもいいので、出来栄えを気にせず、とにかくたくさん書いてみることをおすすめしています。

例えば、筆者は次のようなテーマも例として紹介していました。

  • 自分は今、何が気になっているのか
  • なぜもやもやするのか
  • 何が一番嫌なのか
  • どうすればやる気が出るのか
  • 今、何が問題でどう対処すべきなのか
  • このプランのメリット・デメリットは何なのか
  • 今すぐやるべきことは何で、2ヶ月以内にやるべきことは何なのか
  • 自分は今何をすべきで、上司にはいつどのように相談すべきか 

こうしたテーマについて、1日10分10枚、A4用紙に書いていく。
これを毎日続けていくと、頭が常に整理され、もやもやもなくなり、結論をすぐに出せるようになると筆者は述べています。

他にも、本書を読み進めていくと、

  • A4メモ書きを、どう行動に落としていくか
  • アイデアのメリット・デメリットを「速く」する方法はなにか
  • 周りの人間を巻き込んでいくための、コミュニケーションのポイントはなにか
  • A4メモ書きで、思考を「深める」コツはなにか

…など、実に多くの、かつ「すぐに行動に移せる」学びを得ることができます。

価格も1,000円以下で、「手軽に読める1冊」としては、非常に高付加価値なビジネス書だと思います。

 

学び

この本は、入社直後の新卒研修の初日に出会いました。

外資系コンサル会社の研修は「発言しない人は無価値」とでもいわんばかりに、とにかく、発言と周囲への価値提供が求められます。

しかも、周りの同期は、名だたる海外の名門校や院卒、博士課程を経た、自信に満ちた人ばかり。

特に目立った経験も持たず、日本語の次には方言しか話せない私は、入社1時間後には自信喪失。周りが発言する中、自分だけ終始「だんまり」で初日を終えました。

しかし、このままで終わるわけにはいかないので、「何か処方箋を」と藁にも縋る思いで出会ったのがこの本です。

では、何を学んだのか?

  1. 書けば動ける、書かなければ動けない
  2. なんでもいいから「速く答えを出す」と、周囲を安心させることができる

1. 書けば動ける、書かなければ動けない

この本を読んで、まず研修2日目で始めたのは、「しょうもなくていいから、必ず自分の考えを持ち、メモに書く」ことでした。

メモに書くだけなら、だれにも恥じる必要はありません。
それに「書くこと=思考すること」です。コンサルにとって一番格好悪いと思うのは「思考停止」です。これだけは避けたかった。

次に行ったことは、「書いたメモを、発表してみる」でした。
たかが研修ですので、「書いてあるメモを、少し声を張って読み上げてみる」くらいは、やっていいはずです。

そんな思いで、「メモを書く」「書いたメモを、そのまま発表する」という、ありきたりな習慣づけをしたおかげで、良かったことが2つあります。

第一に、インプットのスピードが上がりました。
発表するためには、自分の考えを持つ必要があります。自分の考えを持つためには、研修内容を読み込まないといけません。
発表という「アウトプット」が前提にあったからこそ、必然的に「インプット」にも力を入れざるを得なくなり、自然と物事の吸収が早くなりました。

第二に、周囲からフィードバックをもらえるようになりました。
発信すれば必ずフィードバックがもらえるとは限りません。しかし、発信しなければ、可能性はゼロです。
つまり「発信すること」それ自体に価値がある、ということです。フィードバックというプレゼントをいただく可能性を作り出せるからです。

2. なんでもいいから「速く答えを出す」と、周囲を安心させることができる

次に、「速く答えを出す」と、周囲も意見が言いやすくなることがわかりました。
真っ白のホワイトボードよりも、「アホな意見」がホワイトボードに書いてあった方が、議論が活性化します。

なぜなら、第1案があると「批判」ができるからです。

「これは違うんじゃない?こうした方がよくない?」という一言から、議論や思考が進むと思うんです。

この本を読んで以降、会議なんかをスピーディーに進めたいときは、「なんでもいいから、速く答えを出す」役割を担う、もしくはそういう人に参加してもらうようにしています。

明日から取れるアクション1つ

  • A4メモ書きを10枚書いたあと、「学びの1行日記」を書いてみる

※「学びの1行日記とは?」と思った方はこちら

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