スキルアップ マインドセット 書評

【書評】『働きアリからの脱出 個人で始める働き方改革』越川 慎司

この本で解ける疑問は?

  • 社畜を卒業するために必要なスキルとは?
  • そもそも「自由な働き方」ってどういう働き方?
  • 優秀な社員やフリーランサーに共通する「自由に働く秘訣」って?

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『働きアリからの脱出 個人で始める働き方改革』って?

この本を手に取ったきっかけは、私の夢である「週休3日の働き方」のヒントを得るためでした。
仕事自体は嫌いではないんですが、人生に占める時間の割合が大きすぎるんですよね。

そんな問題意識を持っていた最中、この本と出会い、「読んでよかった」と思えたのでご紹介します。

まずは最近おなじみの、ペライチでこの本の要約を図1に示します。

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図1

-Why-なぜ書かれたのか?

本書の「はじめに」にて、次のような記述がありました。

実現不可能な夢を語るつもりはありません。働き方改革と騒がれる前から、私自身が本著に記載した心掛けと行動によって、働きがいと生産性を高めてきました。

(中略)

現在は、時間に追われることなく週休3日で働き、収入を増やし続け、仕事を選ぶこともできる状態にまでなりました。こういった私の実体験も交えながら、働きアリからの脱出方法をお伝えします。(7ページ)

ずばりシンプルに「働きアリからの脱出方法を伝えること」が本書の目的です。
そうすると、次は「働きアリからどうやって脱出するの?」という疑問に移っていくのが自然ですね。

-What-なにをすべきか?

ビジネス書はじめ、書籍の一番言いたいことは、だいたい「はじめに」や「あとがき」にシンプルに書かれていることが多いです。
「働きアリからの脱出方法」についても、「はじめに」のところで、次のように端的に答えが書かれていました。

働きアリから脱出して成長するには、自分で動いて新たな挑戦をし続けることです。自分の行動を振り返ってみて、そこから得た学びを次の行動に活かしていくことを継続するのです。そうすることにより、確実に成長して、好きな仕事をしながら収入を増やし、働きがいを得ることができます。(7ページ)

どうやら働きアリからの脱出するためには

  • 自分から主体的に動く
  • 新しい挑戦をし続ける
  • 行動から学びを得て、次の行動に活かすサイクルを回す

といった点がポイントのようです。
これらのポイントについて「わかる」のは簡単でしょう。
しかし問題は、「わかる」と「できる」の間をどうやって埋めるかです。
その埋め方についても詳しく見てみましょう。

-How-どのようにすべきか?

そこで、図1のペライチの「So how?」の部分に焦点を当ててみます。
図2をご覧ください。

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図2

図2のソフトスキルと業務スキルの1つ1つを地道に「できる」状態にしていくことで、「働きアリからの脱出」ができるようになるのでしょう。

今回は、私が苦手としている「社内メールに振り回されるな」について深堀りしてみます。
「社内メール」の対処方法について、本書では次のように述べられていました。

顧客からのメールは目立つようにする、緊急度と重要度が高いものは通勤中であっても返信してしまう、重要度は高いが緊急度の低いものはフラグをつけて後で作業するようにタスク化する、重要度の低いものはシンプルな文章で返答するか返答すらしない、といったルールです。(143ページ)

なるほど、読むと当たり前のように思えますが、後回しにしてしまっていました。
こういう「当たり前のことこそ、バカにせず、ちゃんとする」ことが大事ですね。
これを忘れないようにするためにも、図3のように整理してみました。

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図3(143ページの内容をもとに作成)

これで、社内メールに振り回されることなく、来たメールに対して迅速に意思決定ができそうです。
早速、休み明けからやってみます。

 

学び

このビジネス書を通して得た「代表的な学び」として次のことをご紹介します。

「メンター」は成長のキーワード

私が苦手なことの1つとして「人に相談する」というものがあります。
ですが、最近は、「自分の成長のためにも、メンターという存在の確保」は避けては通れない課題だなーと思うようになりました。

どうしてそう思うのかというと、「成長」をテーマに書かれている本のいずれにも、共通して出てくるキーワードだからです。

例えば『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』にも、成長のコツとして、メンターというキーワードが出てきます。

※この本が気になる方は、次の記事をご参照ください。

学び方を学ぶ!『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』グロービス経営大学院

やはり1人の頭でアイデア出しや振り返りをやっても、出てくるアウトプットはたかが知れています。
メンターとの対話を経た方が、「2人分の頭脳を掛け合わせたアウトプット」が得られるので、その分だけ急成長できる、というカラクリなのでしょう。

ずっと避けていたテーマなので、今月は「メンターをつくること」を1つ、目標にしてみます。

明日から取れるアクション1つ

  • まずは、メンター候補を何名かピックアップする

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  • この記事を書いた人

Yusuke Motoyama

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。

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