BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

【1枚でわかる】『世界で一番やさしい資料作りの教科書』榊巻 亮

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この本で解ける疑問は?

  • 「この資料、何が言いたいんだっけ?」と言われないためには?
  • 誰も教えてくれない「資料作りの原理原則」とは何なのか?


https://www.amazon.co.jp/dp/4296103946

 

『世界で一番やさしい資料作りの教科書』って?

書店を見渡すと「資料の見た目やデザイン」に関する本は沢山ありますよね。

文章の書き方や表現の本も同様です。

…しかしですよ、「資料作りの本質」について語った本はどれくらい存在するでしょうか?

私が知る限り、この世に2冊しかありません。

 

1冊目は、もう何度もご紹介しているあの本です。

お分かりでしょうか。

そう、『ドキュメント・コミュニケーションの全体観』です。

 

そして2冊目が、今日ご紹介する『世界で一番やさしい資料作りの教科書』です。

「え、ここまで種明かししちゃっていいの?」と思うくらい、資料作りの原理原則が余すことなく記されています。

早速本書の「ペライチ」を見ていきましょう。

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(画像をクリックすると、PDFが開きます)

本書の魅力を「要約」すると、次のことが書かれていました。

  • 資料作りは「相手にわかってもらって、動いてもらうため」に行う。
  • まずは「1枚ものの資料作りの3STEP」を押させておくとよい。
  • 「1枚ものの資料作り」STEP1は、キーメッセージを一番上に書くことである。これが最も重要である。キーメッセージとは「このスライドで一番言いたいこと」を意味する。このキーメッセージが主役だとすると、図表はただの脇役である。キーメッセージを明らかにするためには、次の3つの質問を投げかけるとよい。
    ★これはXXさんに見せる資料ですよね?
    ★結局、この資料で「XX」ってことが伝えたいんですよね?
    ★その結果、「XX」と言ってもらえればいいんですよね?
  • 「1枚もの資料作り」のSTEP2はボディ作り、STEP3は電子化で実際にパワーポイントに落としていく。
  • 次に、満を持して「伝わる資料作りの7STEP」を押さる必要がある。
    ①発散
    自分が話したいことを、思いつくままに書き出す
    ②主張と要望
    言いたいこと+相手にしてほしいことを一言で表現する
    ③相手の状態
    相手の状態・状況を明確にする
    ④シナリオ
    ①で出した情報をカテゴライズして構成を決める
    ⑤ラフスケッチ
    パワポのラフスケッチを書く
    ⑥電子化
    実際にパワポのスライドに落とし込む
    ⑦レビュー
    一晩寝かせて読み手の気持ちで読み返して修正する

いかがでしたでしょうか。

本書の最大の価値は、これらのエッセンスを「臨場感溢れる物語形式」で知ることができる点です。

主人公が苦労しつつも徐々に資料作りを覚えていくストーリーはグッと引き込まれます。

この本も『世界で一番やさしい会議の教科書』とセットで、全社会人に強くオススメしたい一冊です。

学び

極論すると、「言いたいことが伝わるなら、資料は必要ない」

目指すべき究極の形は、「資料が無くても、言いたいことが伝わるコミュニケーション」なんだと思いました。

どうしても「美しい資料を作ること」が目的になりがちな私にとって、これは大きな学びでした。

やっぱり、資料を作っていると「仕事をしている感」を感じて自己満足できるんですよね。

そんなマインドを根っこから叩き直してくれたのが、今日ご紹介した『世界で一番やさしい資料作りの教科書』でした。

(おまけ)資料作りのコツを資料でまとめてみました

とはいえ、「資料に落とさないとわかりづらいもの」「資料に落とすことで各段にわかりやすくなるもの」があることも事実です。

そこで、資料作りのコツをスライドだけで語ってみることに挑戦してみました。

世界で一番やさしい資料作りの教科書』の実践編ということで、是非愚策をご覧いただけると幸いです。

スライド作りのコツをスライドで語る【総まとめ】 - BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

 


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