BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社に勤務。ホワイトでスマートに働くコンサルを目指していたが、最近は激務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

その自己PR、あなただったら採用する?現役コンサルによる就活の論点設定-第9回-

前回に引き続き、就活の論点「第9回」を書いて参ります。

今回は企業への発表編ということで、「エントリーシートの自己PR」を扱います。

★就活の攻略法を丸ごと知りたい方はこちら★

【保存版】就活の論点-攻略法総まとめ-(全10記事+図解で解説) -

 

前回の振り返り

  • 志望動機を通して、企業側に「あなたの価値観≒会社の価値観」というメッセージを伝える必要がある
  • そのメッセージをわかりやすく30秒で読み手に伝えるためには、フレームワークに沿って書くのがおすすめ
  • ただし、書く際に要注意なのが、「なぜしたいか?」の中身。ここは「きっかけや想い=価値観」をベースに書くべし

前回の話が気になる方は、こちらをご覧ください。

その志望動機、30秒で伝わる?現役コンサルによる就活の論点設定-第8回-

今回の解いていく論点

赤字の論点を解いてまいります。

  • なんのために就活をやるのか(Why編)…第1回
  • 就活において答えを出すべき論点はなにか(What編)
    • 5つの論点と解く順番…第2回
    • 「なぜしたいのか?」の解き方…第3回
    • 「なぜあなたを採用しないといけないのか?(=強みは?)」の解き方…第4回
    • 「なにをしたいのか?」の解き方…第5回
    • 「なぜこの業界か?」「なぜこの企業か?」の解き方…第6回
  • 得た答えを使った試合運び(How編)
    • 最小限の情報収集の術…第7回
    • 企業への発表~志望動機~…第8回
    • 企業への発表~自己PR~…第9回
    • 企業への発表~面接~…第10回

論点:「採用したくなる自己PRの書き方」とは?

まず、前提として、自己PR=学生時代頑張ったこと、として扱います。
なぜならば、論の組み立てが微妙に違うだけで、伝えるべきメッセージは同じだからです。

自己PRで伝えるべきメッセージは?

まずは、企業側の視点に立って、「なぜ、自己PRを聞きたがっているのか?」を考えてみましょう。
そうすると、自ずと次の2点が、自己PRで伝えるべきメッセージとして浮かんできます。

  • 「あなたの価値観≒会社の価値観」かどうか
  • 「強みを、自社でも再現して活躍してくれる」かどうか

1点目の「あなたの価値観≒会社の価値観」については、第8回の記事で説明しました。

また、2点目の「強みを、自社でも再現して活躍してくれる」についても、実は第4回の記事で説明済みですので省略します。

エントリーシートを書く前提事項は、もう大丈夫ですよね?

次に、エントリーシートを書くにあたっての前提事項について。

こちらも第8回の記事で説明しましたね。
簡単におさらいしますと、次の3点でした。

  • エントリーシートは30秒400文字くらいしか読まれない
  • 30秒でスッと頭に入ってくる「わかりやすさ」がカギ
  • わかりやすさは「フレームワーク」で解決できる!

では、お待たせしました。
自己PRのフレームワークをご紹介します。

自己PRのフレームワーク

図1をご覧ください。

f:id:logichan:20190207165155p:plain

図1「自己PRのフレームワーク」

自己PR(=学生時代頑張ったこと)を書くにあたり、押さえておくポイントは2つあります。

1つ目は、自己PRは、「5つの問い」のうち、「なぜしたいか?」「なぜあなたを採用しないといけないのか?(強みは?)」に答える形で書く点です。
ですので、これまで必死に考えてきたこの2つの問いに対する答えを、しっかりと盛り込みましょう。

2つ目は、ストーリー性を出す点です。
自己PRや学生時代頑張ってきたことは、何らかのエピソードと結びつけて伝えることになります。
エピソードを伝える際には、ストーリー、つまり話の流れが重要になってきます。

図1の文字が小さいかもしれないので、実際にフレームワークに沿って記入した例をご紹介します。
(私のエピソードで恐縮ですが…)

 

自己PRの記入例

  1. 結論
    他者の想いの実現のために、徹底的に動きまわる姿勢が強みであるそれを示すのが、学生団体の活動で行った、ネパールの小学校での、国語のカリキュラム変革事業に尽力したエピソードである。
    太い下線部分を取り除くと、「学生時代頑張ったこと」に変換できます。

  2. 頑張った背景・動機
    当該国の生徒には読書の習慣がなく、知識や想像力の養成が阻害されていた。その状況を打開する方法に、現地の先生も悩んでいた。そこで先生の想いを実現させるべく「先生が生徒に本を読み聞かせ、本の魅力を伝える授業」を提案した。
    太い下線部分「なぜしたいか?」の答えになります。

  3. が困難だったか
    だが読み聞かせの利点や手法を丁寧に示しても、先生は懐疑的な反応を示したままだった。

  4. 困難の原因の発見
    その時相手目線に立った思考を試み、先生が読み聞かせの効果を実感できていない点に着目した。

  5. 困難への打ち手
    そこで目に見える成果で理解を得るため、2週間欠かさず、授業前の朝と放課後に、先生の目の前で、生徒への読み聞かせを実演し続けた。

  6. 成果
    すると本を手に持つ生徒が徐々に増え、それを見た先生も関心を示し、週3度の読み聞かせの授業を設置してくれた。その結果図書館の貸出数も5倍に増えた。

いかがでしたでしょうか?
個人的な趣味?で、大学3年次からずっとエントリーシートの添削をしていますが、このフレームワークで書類落ちしたケースはほとんどありません。

商社、メーカー、コンサル、金融、航空…みたいに、いろいろな業界で書類が通っているので、たぶんこのフレームワークで大丈夫なはずです。

 

余談ですが、何事も正解は無いので、自分が「これだ!使いやすい!」と思うフレームワークを使ってみてください。
使いやすいフレームワークが無ければ、「自分で作ってやる!」くらいの気概でやっても面白いかもしれません。
(私も、代表的なフレームワークを1つ作ることが、ちょっとした夢だったりします)

まとめ

  • 自己PRは、読み手に「あなたの価値観≒会社の価値観」「強みを、自社でも再現して活躍してくれる」と思ってもらえるように書いてみましょう
  • 自己PRもフレームワークに沿って書いてみましょう

次回は、「企業への発表~面接~」を扱います。