BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社に勤務。ホワイトでスマートに働くコンサルを目指していたが、最近は激務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

その志望動機、30秒で伝わる?現役コンサルによる就活の論点設定-第8回-

前回に引き続き、就活の論点「第8回」を書いて参ります。

今回は企業への発表編ということで、「エントリーシートの志望動機」を扱います。

★就活の攻略法を丸ごと知りたい方はこちら★

【保存版】就活の論点-攻略法総まとめ-(全10記事+図解で解説) -

 

前回の振り返り

  • 就活における情報収集の目的は、「なぜこの業界か?」「なぜこの企業か?」の答えを出すこと

  • 目的別に、「業界地図」「企業のHP」「合同説明会」「会社単独の説明会」「OBOG訪問」などの情報収集の方法を使い分ける

前回の話が気になる方は、こちらをご覧ください。

「最小限の情報収集の術」を紹介!現役コンサルによる就活の論点設定-第7回-

今回の解いていく論点

赤字の論点を解いてまいります。

  • なんのために就活をやるのか(Why編)…第1回
  • 就活において答えを出すべき論点はなにか(What編)
    • 5つの論点と解く順番…第2回
    • 「なぜしたいのか?」の解き方…第3回
    • 「なぜあなたを採用しないといけないのか?(=強みは?)」の解き方…第4回
    • 「なにをしたいのか?」の解き方…第5回
    • 「なぜこの業界か?」「なぜこの企業か?」の解き方…第6回
  • 得た答えを使った試合運び(How編)
    • 最小限の情報収集の術…第7回
    • 企業への発表~志望動機~…第8回
    • 企業への発表~自己PR~…第9回
    • 企業への発表~面接~…第10回

論点:「企業に刺さる志望動機の書き方」とは?

志望動機で伝えるべきメッセージは?

そもそも、志望動機を書く目的、すなわち、志望動機を通して読み手に伝えるべきメッセージとは、なんなのでしょうか?
答えは「あなたの価値観≒会社の価値観」かどうかというメッセージです。

なぜならば、企業側は「あなたの価値観≒会社の価値観」かどうかを読み取ることで、「この学生がウチを辞めそうか、続けてくれそうか」を判断するからです。

入社後に辞められてしまうと、社員の育成コストが、埋没コスト(返ってこないお金)になってしまいます。
そういうコストを生まないためにも、「本当にコイツ、辞めないよな?」と、学生を精査する必要があります。

その精査の材料に使われるのが「志望動機」なのです。

エントリーシートは30秒400文字くらいしか読まれない?

では、そういった大事な志望動機を、企業はどのくらい丁寧に読んでくれるのでしょうか?

これは企業によるかもしれませんが、エントリーシートは基本的に30秒くらいしか読まれません。

なぜかというと、企業側にとってエントリーシートを読む時間が物理的に少なすぎるからです。特に人気企業となると、数千から数万の学生からエントリーシートが提出されます。

その中から、合否を判定するためには、時間をかけることができて、30秒程度、というところでしょう。

人間が1分間で読める文字数がだいたい500ですから、速読を頑張ったとして、30秒だと300~400字が読むので限界でしょう。

30秒でスッと頭に入ってくる「わかりやすさ」がカギ

そうすると、ポイントは「30秒でも理解してもらえるような、わかりやすさ」でしょう。

では、文章をわかりやすくするためには、何が必要なのでしょうか?

  • タイトル付けをキャッチーにする
  • 「」や下線を活用する
  • 語彙力を鍛え、表現の技法を沢山会得しておく

…といろいろあります。
ですが、これらはあくまで応用編だと思います。
基本となる骨組みがしっかりしていてこそ、応用が活きてきます。

「フレームワーク」で解決!

では、その基本となる骨組みとは何なのでしょうか?
それは、フレームワークに沿った文章にすることだと思います。

しかも、その「志望動機のフレームワーク」ですが、非常に簡単です。
図1をご覧ください。

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図1「志望動機のフレームワークと記入例」

要は、これまでの記事で述べてきた「5つの問い」のうち、「①なにをしたいか?」~「④なぜこの企業か?」をくっつければ完成です。

※「①なにをしたいか?」~「④なぜこの企業か?」の答えをまだ出せていない人は、こちらをご覧ください。

「なぜやりたいか?」を攻略!現役コンサルによる就活の論点設定-第3回-

「なにをしたいのか?」を攻略!現役コンサルによる就活の論点設定-第5回-

 

志望動機の記入例

ここで記入例を書いてみます。
実際に私が書いていた記入例として、図1の「例2(コンサル)」をご紹介します。

  1. なにをしたいか?志望動機の結論部分
    企業や人の志の実現に寄り添う存在になりたいと思い、貴社を志望する。

  2. なぜしたいか?
    国際協力や塾講師など「目標に向かい頑張る人」の手助けをして喜んでもらうことに何より意義を感じるためである。

  3. なぜこの業界か?
    コンサル業界を志望する理由は2点。①問題意識を持つ企業に対し、参謀として貢献でき、②他の業界よりも、IT・マーケティング・営業・人事など、幅広く企業を手助けできるため。

  4. なぜこの企業か?
    特に〇〇社の、大変な仕事でも楽しみながら挑戦し続ける人の雰囲気に惹かれた。

※注意点!「なぜしたいか?」の中身

最後に「なぜしたいか?」の中身について、注意事項があります。
それは「事実や考察」ではなく、「きっかけや想い=価値観」を書くことが大事だということです。

例えば、「企業や人の志の実現に寄り添う存在になりたいと思い、貴社を志望する。」の根拠として、次のどちらのパターンを、企業側は知りたいでしょうか?

【事実や考察】を述べたパターンは✕

企業や人の志の実現に寄り添う存在になりたいと思い、貴社を志望する。
なぜならば、グローバルにおける日本企業の生産性は相対的に低く、少子化や高齢化が避けられない中、日本の生産性向上は喫緊の課題だと考えるからである。

これだと、この記事の冒頭で述べた「あなたの価値観≒会社の価値観」というメッセージが伝わりません。

【きっかけや想い=価値観」を述べたパターンは〇

企業や人の志の実現に寄り添う存在になりたいと思い、貴社を志望する。
なぜならば、国際協力や塾講師など「目標に向かい頑張る人」の手助けをして喜んでもらうことに何より意義を感じるためである。

これだと、この記事の冒頭で述べた「あなたの価値観≒会社の価値観」というメッセージが伝わります。

まとめ

  • 志望動機を通して、企業側に「あなたの価値観≒会社の価値観」というメッセージを伝える必要がある

  • そのメッセージをわかりやすく30秒で読み手に伝えるためには、フレームワークに沿って書くのがおすすめ

  • ただし、書く際に要注意なのが、「なぜしたいか?」の中身。ここは「きっかけや想い=価値観」をベースに書くべし

次回は、「企業への発表~自己PR~」を扱います。

その自己PR、あなただったら採用する?現役コンサルによる就活の論点設定-第9回-