BIZPERA(ビズペラ)-ビジネス書評はペライチで

外資系コンサルティング会社に勤務。ホワイトでスマートに働くコンサルを目指していたが、最近は激務。地元九州への隠居を細々と構想中。書評?感想?読書日記をロジカルに書いていきます。夢は大きく、「ビジネス書コンシェルジュ」になれるよう、頑張ります。

「なぜあなたを採用しないといけないのか?(=強みは?)」を攻略!現役コンサルによる就活の論点設定-第4回-

前回に引き続き、就活の論点「第4回」を書いて参ります。

今回の論点は「なぜあなたを採用しないといけないのか?(=強みは?)」です。

★就活の攻略法を丸ごと知りたい方はこちら★

【保存版】就活の論点-攻略法総まとめ-(全10記事+図解で解説) -

 

前回の振り返り

  • まず、「なぜしたいのか?」を解くためには、「原動力」を特定する必要がある
  • 次に、「原動力」の特定には、「原体験=幼少期の衝撃的な経験」を思い返す必要がある
  • 最後に、原体験から原動力を言語化する必要がある

前回の話が気になる方は、こちらをご覧ください。

「なぜやりたいか?」を攻略!現役コンサルによる就活の論点設定-第3回-

今回の解いていく論点

赤字の論点を解いてまいります。

  • なんのために就活をやるのか(Why編)…第1回
  • 就活において答えを出すべき論点はなにか(What編)
    • 5つの論点と解く順番…第2回
    • 「なぜしたいのか?」の解き方…第3回
    • 「なぜあなたを採用しないといけないのか?(=強みは?)」の解き方…第4回
    • 「なにをしたいのか?」の解き方…第5回
    • 「なぜこの業界か?」「なぜこの企業か?」の解き方…第6回
  • 得た答えを使った試合運び(How編)
    • 最小限の情報収集の術…第7回
    • 企業への発表~志望動機~…第8回
    • 企業への発表~自己PR~…第9回
    • 企業への発表~面接~…第10回

論点:なぜあなたを採用しないといけないのか?(=強みは?)の解き方

「強み」を答えないといけないものの…

企業側は、あなたを採用するかしないかを判断するために、「あなたが、ウチの企業でも活躍できるかどうか?」を知りたがっています。

そのためには、「その企業で活躍する資質を持っていますよ」と説明してあげる必要があります。

その「企業で活躍する資質」を示すために、「強み」を答える必要があります。

スキル・実績は答えにならない

皆さんは、「強み」と聞いて、どのようなものをイメージされますか?

プレゼン力、資料作成力、ビジネスモデルを考える力、起業した実績…などを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。

ところが、企業側はそのようなスキルや実績は求めていません。

 

例えば、次のように自己PRをした学生がいたとしましょう。

「大学2年生のときに、プレゼン力を活かして、協賛金100万を獲得することができました。」

このアピールは、あまり企業側には響かないでしょう。

なぜならば、社会人の多くは、数百万、いや数千万、もっといくと数億円の金額を動かすような仕事と日々向き合っており、学生のスキル・実績の数倍が求められる環境で生きているからです。

(もちろん、そうじゃない社会人もいれば、社会人の何倍も価値を生み出しているような学生もいることも事実です。あくまで、私のような凡人でも再現性もって取り組めることを示すために、あえて極端な論調で説明しています。ご了承ください。)

「再現性のある行動」を示してあげる必要がある

では、スキル・実績押しが使えないとなると、一体なにを説明すればよいのでしょうか?

それは「再現性のある行動」です。

つまり、「あ、この学生は、ウチには入っても、こんな行動を取ってくれるな」と思わせる必要があります。

 

例えば、商社では「どのような行動」を取る人が喜ばれるでしょうか?

  • チームの先頭に立って、目標を共有し、誠意をもって人を動かす
  • とっつき難い人にも、泥臭く接して、仲良くなる

…こんな行動を、どんな場面でも「再現できる人」がと思います。

 

ただ、いくら「チームの先頭に立てます」とアピールしても、「口だけでは?」と疑われる可能性もあります。

その疑いを解くような「説得力ある説明」のためにはなにが必要なのでしょうか?

成し遂げたいことのために「無意識に取っている行動」を探る

ここで、第2回の内容を振り返ってみます。
図1をご覧ください。

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図1「行動のメカニズムと問いの関係」

人は、人は「原動力で動き始める→行動する→結果が出る→感情を得る(幸せ感だとベスト)」というメカニズムで動いています。

この「原動力を起点とした、無意識の行動」こそ、「再現性がある」といえます。
なぜならば「確固たる原動力に裏付けされているから」です。

 

ここで、私の例を挙げながら、「原動力で動き始める→行動する→結果が出る→感情を得る」という一連の流れを説明します。

原動力で動き始める

私は「人の志の実現を応援したい」という原動力を持っています。

そんな私は大学時代、ある友人に出会いました。

その友人は「途上国の力になりたい」「国際協力サークルを引っ張って、みんなでビジョンを実現したい」という強い志を持っていました。

私はそこで「何がなんでも、こいつの力になりたい」と思いました。

行動する

そこで、その友人に欠けていた「論理的に考える力」や「想いやビジョンを、施策や行動に具体化していく力」を補おうと必死になりました。

具体的には、ビジネス書を読み漁ったり、作戦やプランを考えまくって日々友人に提案したりと、時間を忘れて行動していました。

→この時無意識に取っていた行動をもとに、「志を持った人のために頭と身体をとことん動かす姿勢」を強みと定義しました。

結果が出る

結果的に、国際協力サークルの活動も満足のいく結果を残すことができ、友人の志の実現にも貢献できました。

感情を得る

この経験を通して、友人の志に貢献できたことや、その人と親友として関係を築けたことが何よりの喜びでした。

今でも「一番楽しく充実していた時期はいつですか?」と聞かれたら、迷わず、国際協力サークルでの活動をその1つとして挙げます。

 

…ここまでの説明を通して、「無意識に取っている行動=再現性のある行動=強み」のイメージが何となく掴めたかと思います。

そこで次は、強みを特定するための「具体的な作業」を紹介していきます。

 

強みの特定に必要な「具体的な作業」

根源的な強みを特定するために、図2のように、次の2つの方法を組み合わせて、「自分の言葉で定義」していきます。

  1. 本やネットを使ってヒントを得る
  2. 具体・抽象行ったり来たり

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図2「強みの特定に必要な具体的な作業」
1. 本やネットを使ってヒントを得る

まず、本やネットを使って、強みの言語化に必要な「キーワード」を拾います。

本でいうと、『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』がおすすめです。

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この本には、「34の資質のうち、上位5つは何か」を特定してくれる、ストレングスファインダーという診断ツールがついています。
設問数が180問と多く、1問あたり20秒で解いたとして60分はかかってしまいますが、それだけ正確に答えが出ます。

私は大学1年のときと、社会人2年目にやってみたのですが、いずれも全く同じ結果が出ました。それくらい「根っこの資質を特定できるツール」といえるでしょう。

※この本は新品を手に入れることをおすすめします。本1冊につき、1回きりの診断ツールのパスワードが付いています。なので、中古を買うと、目玉であるストレングスファインダーが使えない可能性があります。

 

また、どうしてもお金を使いたくない人は、リクナビNEXTの「グッドポイント診断」もおすすめです。

グッドポイント診断 | 転職なら【リクナビNEXT】

こちらは無料で「18種類の中から、あなたの強みを5つ」を診断してくれます。

リクナビに登録する手間がかかってはしまいますが、先ほどのストレングスファインダーに近い精度の結果を得ることができます。

2. 具体・抽象行ったり来たり

2つ目の方法は、「自分の具体的な行動の洗い出し」と「抽象化」を行ったり来たりして繰り返すものです。

言語化という作業は、どうしてもこの「泥臭い作業」を避けては通れません。
何度も考えて、試行錯誤して、初めて「自分だけのキーワード」が生み出されます。

 

例えば私も、図3のようなイメージで、強みを言語化していきました。

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図3「強みの言語化例」

私の場合は、まず本を使って「5つの資質」を診断しました。

次に、その資質を活かして必死になって楽しんだ「具体的な行動」を洗い出しました。

最後に、「5つの資質」と「具体的な行動」をもとに、言語化していきました。

なお、言語化する際には、「5つの資質」のうち、

  • 達成欲→「とことん」と表現
  • 親密性→「志を持った人のために」と表現
  • 戦略性、分析思考、学習欲→「頭と身体を」と表現

…とそれぞれ盛り込んでみました。

個人的には、「戦略性」「分析思考」といった「思考系の強み」は、無理して、強みのキーワードとして盛り込む必要はないと思います。

なぜならば、エントリーシートの文章や、面接の話し方で、ある程度アピールできるからです。

さて、長くなりましたが、以上を材料にして、「なぜあなたを採用しないといけないのか?」に答え直すと図4のようになります。

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図4

まとめ

  • なぜあなたを採用しないといけないのか?に答えるために、「強み」を明らかにする必要がある
  • しかし、強みはスキル・実績を述べるのではなく、再現性のある行動=無意識に取っている行動を説明する必要がある
  • そうした強みと特定するためには、本やネットでヒントを得て、具体と抽象を行ったり来たりしながら言語化していく方法がおすすめ

次回は、「なにをしたいのか?」の答え方を詳しく見ていきます。

「なにをしたいのか?」を攻略!現役コンサルによる就活の論点設定-第5回-